
二黒の九紫は、夫をダメにする女、上司をダメにする男
- やりすぎて夫をだめにする
- 養育が過大過ぎると無の作用
- 本道の他に、もう一本

細かい配慮で、
従順で夫に尽くすのですが、
結果的には夫をダメにしてしまう。
① やりすぎて夫をだめにする

二黒は育成、滋養…と言ったじゃあないですか?
なんで、だめにしてしまうのですか…?
その通りです。滋養育成の作用が二黒にはあります。
大地の母と言うのが二黒ですが、<やりすぎ>となるのです。
例えば、プランターにトマトを植え付けした場合、
元々が荒地でも成長するトマトなのですが、<水のやりすぎ>が災いするのです。
トマトはトマトらしくするには、水分調整が必要なのですが、
大きくなれ、立派になれ…と手間をかけすぎるのがいけません。
逆に胡瓜(キューリ)の場合、水が少ないと、まっすぐなキューリは出来ず、
へそ曲げて、曲がりくねってしまいます。
このように、物事に応じた対応が必要なのですが、
人間生活にも<適度な対応>を求められるのが、この二黒の対応なのです。
つまり、構いすぎ…とか、やりすぎ…がいけません。



じゃあ、どうして適度な対応ができないのですか…?
月命の九紫が、チラチラと目につくのです。
九紫火星は、組織とか天空とか言われますが、
トップに躍り出る気がムンムンと溢れています。
平たく言えば、出世街道をまっしぐらに走っています。
このような気持ちがあって、
滋養育成の二黒にとっては、気持ちが高まってくるのです。
その中には、ライバル心とか、後悔させない…と言う競争心も後押しして来ます。
九紫作用の繰り返し、反復、何度も…から滋養育成が行われれば、
<やりすぎ>は当然の如くに起きてきます。
女性の場合、母性本能も働き、
<私が、私の夫を出世させてやる>と意気込みはかなりのものです。
夫の社会性を高めるためになる事だったら…と趣味の会などにも参加します。
出世の妨げになるものに対しては、排除、テーブルマナーから、ごみ捨てのやり方など、
近所との交際にも配慮した挨拶などをしていきます。
② 養育が過大過ぎると無の作用



出世すれば良いけど、出世しなかったら…?
滋養育成の作用が転じて、<無>の作用が動き出します。
見切りをつけて、離婚か、離婚状態の別居と言うことになります。
一生懸命に夫に尽くし、夫を持ち上げるように配慮しますが、
<もう、無理…>と判断した時、対応に躊躇しません。
二黒の怖さが、ここにあります。自分の頭の中だけで判断即決してしまうのです。
誰にも相談せず、だれに何かを言われても無視、行動の切り替えが確実に早くなるのです。



なんで…そんなになってしまうの?
このように、土星である二黒、五黄、八白には<思考の硬さ>があり、
いかにして、<考え方の柔らかさ>を取り入れるかで、人生が変わってきます。
二黒、五黄、八白の土星でも、時には”優柔不断の思考力”が必要なのです。



二黒の九紫の女性は、自分の夢を夫に託してしまうのかもしれません。
養育の二黒を後押ししているのが、九紫火星。
夢とか希望とか、先行く未来に期待をかけるのですね。
夫以外に、わが子に希望を託して、<教育ママ>に走る人もあります。
口癖が、<あなたのためだから…>となります。


ああだ…こうだ…と指摘ばかりされると、
何もやりたくなくなるものです・。
では、どうすればよいのでしょう…?
③ 本道の他に、もう一本
本道を変えず、脇枝を見つけることです。
夫だけの世界を見つめているから、つい力が入るのです。
夫の出世ばかりを望むから、夫の世界しか見えません。
脇枝を見つける…と言うことは、別な夫と解釈して、不倫に走る人もあります。
確かに九紫火星は、<二つ>の暗示が強く、別宅の女性を見つけることがありますが、
本来の意味が異なります。



別な意味とは…?
夫の世界だけではなく、自分の世界を構築することです。
趣味のテニスをするとか、お茶会に参加するとか、料理教室でも構いません。
夫との生活を主流とするのですが、そこに枝を一本作るのです。
あなたが一番好きなもので、一生懸命に取り組めるものです。
占い教室に行くのもよいし、書道、絵画のサークルに参加するのもよいです。
二兎を追うものは…と戒めの言葉もありますが、
同じレベルだと難しいのですが、夫の世界とは次元が違うのです。
あなたの場合は二兎を追えます。
このように二黒の九紫には二つの両道があり、
両道を歩くことが中庸の道につながります。
この中庸の道こそが、運命学の極致で、やりすぎもなければ、怠惰の世界もなく、
<真ん中の道>として生き抜くことを教えています。



最後まで読んで頂きありがとうございました。