辰辰の自刑を方位で取った場合の現象と対策 <例題 受験>
辰辰の自刑って…何でしたっけ?
辰と辰が重なり合うのを辰の自刑といって要注意するべき事を説明しています。
辰 辰 | 何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく。 | |||||
自分から自分を傷つけ、自らが、墓穴を掘り、無気力で、独立心乏しい。 | ||||||
自 刑 | 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます。 | |||||
何事にも、ムキになり、まっしぐらに駆けて行き、仕事を直ぐに変えたがる。 | ||||||
現 象 | 対人関係の破たんを暗示、全ては自らに原因。何事も遅刻停滞、遺失紛失。 | |||||
まっしぐらに駈けて行くのだが、逆らい,反抗しすぎて、結果的には自滅する。 | ||||||
“…でもね、…しかしね、…そう言ったって…”、から始まり妥協を知らない。 | ||||||
見た目で思い込み突き進むが、自力で開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い。 | ||||||
恋愛占における12支の判断では、”心は既に相手の異性から離れている”。 | ||||||
“努力こそが最高の善”とするが、自力開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い。 |
命式にある場合が殆んどですが、方位でとった場合も影響も受けやすいので詳しく説明したいと思います。
辰の本命の人が辰の方位に行く場合を想定しますが、象意に<抗癖>とあり辰辰の自刑の力が現われます。
辰巳は東南60度、よって辰は東南30度の方位となります。この辰の方位に九星のどれが遁甲して来るかで内容も違う事となるのです。
例えば二黒中宮月に辰巳の方位には一白水星が遁甲しており、何かの縁の始まり、切っ掛けがあり、その一白定位の北には七赤金星が回座して和合を求めてきます。
さらに深読みすれば、その七赤には四緑の縁が何かを結ぼうとしています…と解釈できるのですね。
つまり今月の辰の方位には、和合を求めて来る力が静かに漂っているのだと…言えます。
辰の12支を持つ人の場合は、この辰巳の方位(東南東)に何の星が遁甲して来るかを注意する必要があります。その方位に行かなくても、辰巳の方位の星の力が、噂話とか、風の便りとかで、アナタの周囲に現れて来るのです。積極的に掴むのではなく、一応、頭の中に留めておく…と言う感じが良く、自分から事を急いではなりません。
本命辰が辰の方位を取ろうとした場合、<自刑>と判っていれば、普通は取るのをためらうのではないですか?
その通りです…。冷静に客観視すれば自ずと答えば出てきます。しかし、どうしても行かねばならない状況も噴出して来るのも事実です。受験の試験会場、結婚式、得意先との契約など様々ですが、どうしても行かねばならない状況もあるのです。
そんな時に思い起こすのが、次の辰辰の自刑の象意を思い出して下さい。例題として辰の方位にある<試験会場>と仮定して説明しましょう。
① 自分から傷つけ、自らが、墓穴を掘り、無気力で、独立心乏しい。
辰はこだわりが強く、一つのミスを気にし過ぎて堂々巡りの世界となり易いのです。失敗を深く考えず頭の切り替え頻度を早くする事で蟻地獄から脱出できます。
② 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます。
自分を小さく見せる様に意識する事です。答案用紙を斜めに置く事です。三角形が自分だけの答案作成の世界を構築します。
③ 何事にも、ムキになり、まっしぐらに駆けて行き、仕事を直ぐに変えたがる。
問題文の鵜呑みが災いして、ひっかけ問題に固執してしまう。ただ記入すれば良いとの考えが答案作成スピードとなり、先ずは一問一答を確実にこなす事です。
④ 何事も遅刻停滞、遺失紛失となるが総ては自らに原因がある。
前日に忘れ物防止の完全チェックが必要、早め早めの行動が不安を消す。辰が辰に行く事は、念には念を入れて、うっかりミスを避けなさい…と言う暗示があるのです。
⑤ 逆らい,反抗しすぎて、結果的には自滅する。
隣の人の鉛筆音が気になり、アナタが咳払いしても無駄。問題文の投げかけを耳を澄まして聞き入り理解する事です。答えは問題文の真中に隠れています。
⑥ ”…でもね、…しかしね、…そう言ったって…”から始まり妥協を知らない。
反発より今は妥協を知る。反発を三等分、妥協も三等分に配分、答案の作成配分を三等分にする事でペース配分に繋がります。
⑦ 自力で開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い。
辰は神の意向が強く現れている12支。辰事態に自力開運はありますが、辰の方位に行けば、<同化作用>を受けて熱意が消失するので、対冲の戌の力を借りて<動き回る>事が大切です。
⑧ 恋愛占における12支の判断では、”心は既に相手の異性から離れている”。
辰の方位には、辰巳(巽宮)のまとめる力もありますが、新たな気持ちを作り上げる為に必要な、<ケジメをつける力>も混在しています。互いがしっかりと見つめ合う感じですね。試験会場での現象例題としては、集中しなさい、集中、集中…と言う事です。
⑨ ”努力こそが最高の善”と言うが、自力開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い。
“声有って形無し”の象意で、掛け声ばかり。受験生にフェイントをばら撒いている人と感じて下さい。やりすぎると自分に返ってくるので程々にすることが肝要かと思われます。
難しい気がします。
辰辰の自刑は、何でも逆らいたくなって来る…と覚えるだけで良いです。拒否、否定、嫌悪なども辰辰の自刑と解釈してください。方位取りの場合、熱心な人ほど自己信念に執着しやすいのですから気を付けて欲しいです。
最後まで読んで戴き有難うございました。
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