
年盤と月盤の中宮の九星を読み取る (五黄)


- 月盤の全体的な推測
- 五黄人物の月盤影響は…?
① 月盤の全体的な推測
年盤三碧で月番が五黄土星、三碧の<声ありて形なし>の象意に
<破壊の帝王>である五黄土星が遁甲されたのですから、凄い…の一言です。
月盤に五黄が来た時は、<破壊力>だけを連想しません。
崩壊、解体、腐食、などの意味のほか、
常識、定説、定款、定礎、けじめ、とどめ、などなどです。
春の土用、夏の土用、秋の土用などご存じですね。
あの土用があるから、春夏秋冬の季節を感じられます。

夏の暑い時にウナギを食べる…っていうことですね!
そうです…! 夏の土用丑の日に食べる、あのウナギです。
夏の暑さも真っ盛り…栄養付けて、この暑さを乗り切りましょう…というわけです。
春夏秋冬の土用には、ある特長があります。



知ってます…知ってますよ、<雷様が鳴る>のですよね!
暦の立春の前ごろになると、冬の終わりを告げる雷鳴が轟き、
夏の土用を境に秋の訪れを感じます。
土用の象意が無ければ季節を感じることができません。
その<土用>の作用を司るのが、<五黄土星>なのです。
12支では、丑辰未戌が受け持ち、10干では戊己に配当されています。
五黄土星を破壊星、崩壊、破綻などと恐れてばかりではいけません。
次の何かをするために、今の何かを解体して崩壊させるのです。
何かを生かすために、今の何かを始末するのが、五黄土星の力…と考えてください。



じゃあ、五黄土星の人物は、
破壊とか<ぶっ壊し>ばかりしているのですか?
そんなことはありません。
五黄土星の男性は、ドス聞いて、重厚な感じがするかと見えますが、全く逆です。
むしろ女性を感じさせるようなヤサ男もいます。
ジェンダーと言われる中にも五黄土星の人たちが多く見られるのも事実です。



じゃあ…どこが違うのかしら…?
<キチンとしたいのです> いい加減なことが許せないのです。
常識を逸脱した人が許せません。
社会生活を営む上で最低限の常識とか、ルールを守れない人には攻撃を仕掛けて
簡単に妥協することができません。
表面だけで帳尻を合わせられないのです。割り勘でも、きちんと最後まで割ります。
クレームも自分だけでは納得せず、なぜこの問題が起きたのか…までも探ろうとします。
この性分は、八角形の中央に位置している図からも伺い知ることができます。
五黄は、四方八方のすべてに配慮をしているので、
何処か、一か所が崩壊しても全部の致命傷となるのが判っているのです。
九星の星には、それぞれの力がありますが、五黄土星は単一星ではありません。
五黄自体は単一だが、九星全てに<睨みを利かす>と理解してください。
② 五黄人物の月盤影響は…?
- ①五黄と五黄が重なった場合の象意を推測する
- ②年盤との関連を読み取る
- ③自分の本命星との掛け合わせた象意を探る
①五黄と五黄が重なった場合の象意を推測する
五黄は破壊星、天地においては、災害、地震、社会においては、ゴシップ、など,
善いことはありません。それゆえに、建築、開業などは避けたいものです。
よし、習い事をするかと…勢い感じて始めますが、三日と持ちません。
塾に通わそうと親が促しますが、行く当日に、子供は<お腹がいたい…>となり
次の日も同じ。前払いの月謝も払ったのにやめることになります。
五黄の月は、悪いことはすべて、<自らが招いている>と認識してください。
よいことも、悪いことも自分に原因はあります。相手のせいにしてはなりません。
②年盤との関連を読み取る
年盤が三碧、五黄の月だから、木→剋→土で、相克となり、
三碧が電気の象意があるので、<電気製品の破壊>が予測されます。
つまり電気製品の故障とか不具合などが起こりやすいので、購入する時期を変更しましょう。
三碧が年盤なので、若者とのトラブルも予測されるので、
君子危うきに近寄らずでやり過ごすことです。絶対に<説教じいさん>になってはいけません。
貴方の説教に聞く耳がありません。
③自分の本命星との掛け合わせた象意を探る
仮にあなたが六白ならば、<新規の営業の話がまとまる>と推測できます。
三碧が新規で声がかかる…声をかける…という象意が浮かんできます。
そして営業の星が三碧中宮年の場合は六白の上に遁甲しています。
そこは、六白であるあなたの現住所なのですから、
言葉ではありますが、<棚からぼた餅>状態です。
占いでこれだけが予測されたならば、六白の象意を活用するのです。
六白象意の<車>、四緑象意の<遠方>から、
車を飛ばして、地方への営業がうまくいくことがありります。
五黄中宮の力で、五黄は<けじめをつける力>と説明しましたが、
営業、商談で不可解な点が一旦は露見しますが、
対処策が双方に納得できる対処策となるのが<五黄の力>なのです。



五黄の力は全方位ににらみつけています。
よいことも悪いことも必ず<ケジメ>をつけてくれます。
破壊、破壊と恐れているだけでは五黄に潰されます。



最後まで読んでくれてありがとうございました。