午午の自刑が命式にある人の、人間関係の現象と対策 < 例題 転居>
命式の年盤.月盤.日盤に午が二つ以上ある場合を午午の自刑がある…と呼びます。
本命と月命は判るけど、月命と日命が午の場合でも午午の自刑と言えるのですか?、
言えます! その場合は、気持ちの面で自刑の影響を受けやすく、体に影響は少ないです。つまり気持ちの持ち方次第では自刑の影響を軽くできるのです。
本命と月命に同じ12支がある場合と、月命と日命に同じ12支がある場合の自刑は解釈が見異なります。
<12支の位置> | <作用する自刑の内容> |
本命と月命のにある場合の自刑 | 気持ちの面と身体の動き両面に現れます。調整するのは月命の干支と九星の動きで変化します。 |
月命と日命にある場合の自刑 | 心と霊に起こり,体の動きには現れません。それだけに気持ち次第で動きが変化します。体の動きに、やりすぎかなぁ?と思わせてくれます。 |
自刑となる12支が何処にあるのかで意味が違ってくると言う事ですね! 注意しますけど、水面下では既に起きているとも言えますね。
では、午午の命式の象意を検討しましょう。
午 午 | 何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく | |||||
まっしぐらに駈けて行くが、自分から墓穴を掘る事をやる | ||||||
自刑 | 無気力で、独立心乏しい | |||||
闘争精神強く,万事が、ムキになる | ||||||
争論 | 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます | |||||
火事、火難、に厳重注意、 | ||||||
命式に自刑が二つあれば、凶の暗示が強い | ||||||
努力こそが最高の善とするのが、基本的な考え方 | ||||||
自力で開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い |
では、これらの象意が<転居>した場合にどんな形で表れて来るかを検証してみましょうか?
① 何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく (転居)
諸事万事、物事が失敗する、うまく行かない、食い違いが起こりやすい…と理解してください。午の南は神様がいるからと言って用心しないのはいけません。神様だって八百万の神様がいて妬みの神様も焼き餅を焼く神様もいます。
何かしらの誘惑が多いのも南の午の方位を取ると顕現してきます。貴方の意志が本当かどうかを試されているのかもしれません。転居したら、何かと失敗とか、傷つくなど良い事はありませんが、これはこれで良いのです。南の午の方位は<露見の作用>がとても強いのですから。
良い事も悪い事も転居したら矢継ぎ早に現れますので、物事の一つ一つに対して善悪の観念をしっかりと持って事に当たる事をお勧めいたします。
②まっしぐらに駈けて行くが、自分から墓穴を掘る事をやる (転居)
午の人が午である南に転居したら、午と午が重なるので午の力が相殺されます。午は直線的に物事を考え、直線の勢いで事に当たりますが、やり過ぎるのです。そこには、他人任せの、やる気のない達成感が溢れていて、本来の自分のやる気が消失しており、惰性とか惰力だけが動いています。
午午の人物は得てして、こういう呆然と立ち尽くしているような状態に陥る事があるのです。物事を見つめてはいますが、眼光の鋭さはありません。この時、墓穴を掘る事をやってしまいます。午が午の自刑を被っていると思われる時は、その人の<眼力>を観る事で判断できます。
まっしぐらに駆けているが、心ここにあらず…状態が起こり、意味のない行動を取る事が多くなります。此処は何処?私はだあれ?と瞬間的にエアーポケットに陥没する事も起こります。
何かしら…? 本命殺を突いた感じですね!
良い質問ですね…、その通りです。辰午酉亥の12支を保持している人は、本命殺を突いたような状況の人生を送るのだ…と自らが自覚した方が良いですね。全体を通して流れる言葉が、やりすぎに注意しなさい…と言う事です。
③ 無気力で、独立心が乏しい (転居)
午午の人物として、引っ越した処が最高点と考えやすいのです。これ以上の発展はない…これ以上の努力もしなくてよい…ここが一番幸せの場所なんだ…と思い込みやすいのですね。
人間、到達すると無気力になるものです。マラソンランナーがトップでゴールインすると<崩れ落ちる>映像を観ますね。あれも、あの時は無気力のトランス状態でしょう。
無気力の状態が長く続くと、行動に制限が伴います。できるだけ早く、そして確実に場面の切り替え作業が必要となりますので、午午の自刑を感じたならば、意識的に違う場所、違う世界を目指す事が大切です。
どうすれば良いの?
転居しようと思ったら、先ずは氏神様へ参拝、転出届を願います。転居したら氏神様へ転入届の参拝をする、これだけで場面は切り替わります。
この事は、けじめをつける…とか初対面のご挨拶などと同じで、総ての物事に於いて、場面と、気持ちが切り替えられるのです。無気力で独立心が乏しくなるなんて…なりません。だって神様を味方につけたのですから、もう安心です。
④ 闘争精神強く,万事が、ムキになる (転居)
午午の自刑の最大特徴で、闘争、争う、言い合う,つば競り合い、などありますが、根本的に守護本能が動いています。言い争うまでもなく、何事に対して負けるのを怖れて、意固地や反対など<ムキになる>事が多いです。
何で守護本能? 伝達本能ではなかったっけ…?
闘争には領土を守るとか、自分の考えを守り抜くという意味合いがあるのです。午午の自刑の人は、家族を守る、会社を守る、ひいては自分を守る為に闘っているのです。そしてその事は、他の星とは違い、妥協と言う言葉が入る余地が無いのです。
転居しても自分の家族を守る為に、近隣住民とも闘うのは覚悟の上ですね。
⑤ 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます (転居)
午が一つだけでも自我は強いのですが、2個ともなると強烈、しかし自我が強いのは指摘されなくても充分に自分自身で理解されている。こう言ってきたら、ああする、ああしてきたら、こうしてやる…と攻略法も出来上がっているのです。
だから、午の人物は物事をよく考えています。ただ、大雑把で細かな配慮が欠落するので、最後までの詰めが甘くなり、見せなくても良い失敗を見せてしまうのです。
午午の自刑を持つ人と遭遇する事があれば、下手に喧嘩を売るような言葉を掛けない事です。相手の逆襲はすごいものがありますからね。
⑥ 火事、火難、に厳重注意 (転居)
午は五行では火気。火難は火事だけではありません。文書トラブル、web上の解釈の異なり、経済的ひっ迫…など裁判沙汰にでも発展するかの如くの案件が多いのです。
午午の自刑がある人に陥りやすい物事を列挙して見ます。
1 | FAX送信ミス | 番号の確認ミスなど、次の仕事の作業が浮かび、眼は見ていない。 |
2 | 変更連絡ミス | 連絡伝達の記入漏れによる書類不備 |
3 | 基礎的事項の欠落 | 印紙切手類の添付ミス |
どちらかと言うと、官庁や役所、公的機関に提出する書類にミスが見当たるのも、午午の自刑がある人が多いです。
⑦ 努力こそが最高の善とするのが、基本的な考え方 (転居)
午午の自刑の人物は争論を好みます。その時は、立場も性別も老若男女も構いません。あるのは仁と礼です。人としての考え方、礼節を弁えた道が基本の構成です。
そういう人ですから、努力しない人間は軽蔑の眼差しで見つめます。何も努力しないで、何を取ろうとしてるの…あなたは口先ばかりで何も動いていない…と言っている気がします。
自分は努力しているので、簡単には助けを求めません。午午の自刑の人が助けを求めて来る時は心底から困った場合が多いので、助けの声を感じたら手を差し伸べる事です。
午午の自刑の人に簡単に手を差し伸べる事は、善ではなく悪の行為となり、見せかけの善になり易いのです。
<善魔は悪魔>とは良い事だと思ってしてあげるのは、相手にとっては悪魔のささやきにきこえますよ…と言う事なのです。
午午の自刑を保有している人にとって<争論>という言い争いは結果的には墓穴を掘る行為になり易いのです。争論と感じたら、その場で、その場から離れる事です。これって、…とても大事な事なんです。
以上の事柄が転居した場合は著しく現れて来ると解釈します。
最後まで、読んで戴きありがとうございました。
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