午午の自刑を方位で取った場合の現象と対策 <例題 転居>
午午の自刑が方位を取る…って何だろう?
本命午年の人が、午の方位である南へ転居する…と言った場合が午午と重なり合うのです。午年産まれの人にとって、南に回座している九星によっても方位の作用が影響されます。
…と言う事は、午の月にも…つまり6月に午年の人が転居する場合も午午の自刑の作用が起きて来るのだと解釈しても良いのですか?
そうですね。午年の人は6月とか南の方位とかには敏感になっていた方が間違いはありません。
先ずは午年の人が転居で南の午の方位に行く場合、午午の自刑の象意を調べます。すると、次の様な項目が出てきます。
午 午 | 何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく | |||||
まっしぐらに駈けて行くが、自分から墓穴を掘る事をやる | ||||||
自刑 | 無気力で、独立心乏しい | |||||
闘争精神強く,万事が、ムキになる | ||||||
争論 | 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます | |||||
火事、火難、に厳重注意、 | ||||||
命式に自刑が二つあれば、凶の暗示が強い | ||||||
努力こそが最高の善とするのが、基本的な考え方 | ||||||
自力で開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い |
これらの項目を<転居>と言う課題に当てはめてみましょう。
① 何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく
転居した場合、予想される物事ですが、あまり良い感じの状態ではありませんね。午午の自刑の象意ですが、午自体の中に<忤う>と言う意味があり、転居と言う寝所移転の作用は、この<何事も、損ねる,損なう,破る,傷つく>と言う象意が強く出てきます。
何事にもムキになる…て事が多くなるのですね。
融通が利かない…って事も言えるね。
午の方位に転居した場合、屁理屈にこだわり、周囲の流れに逆行するような行動を取る様になりやすいものです。
午の方位の目的は正しい事を正しく伝えると言う目的があるのですから、変に意固地になったり、歪曲した考え方などを伝えてはなりません。
一般的に言われているのは、正しく伝えるには、リスペクトが必要、丁寧な言葉が相手と自分に敬意をあらわすことができるのです。午午の方位には相手と自分を見つめる鏡が用意されてもいます。
② まっしぐらに駈けて行くが、自分から墓穴を掘る事をやる
午が午の方位に転居した場合、午にある、<付着の作用>が動きます。つまり余計な事を言いすぎるとか、やらなくても良い事に手を出してしまう…などで、自治会役員の兼務や、PTAの役員も頼まれたりします。
午年の人は、根が正直な人が多く何事にも夢中、その気になり切る…ところがあります。それはそれでよいのですが、その正直さを他人は利用して来るのですから、他人の口車に乗せられない様にしなければ、結果的には自滅してしまい、それこそが墓穴を掘る状況に自らが入ってしまうのです。転居した場合、先ずは何にでも手を出さず、周囲が見渡せるように落ち着いてから物事に着手するのが良いかと思われます。
転居は自分を変えるか…自分が返させられるか…何かの改善、改革、改心には最高の開運方法でもあります。
③ 無気力で、独立心乏しい
午が午に転居した場合の象意としては、特別な意味合いがあります。午の方位は、完成された方位で、これから開拓するとか、発展性が見込まれる…意味合いは無いのです。
午である南の方位には、完成されて、磨きをつける…とか、輝きを見出す…と言う場合には最高の方位なのです。だから長くは使えません。午である南の方位に転居したら早い時期に転居する事が既に始まっている…と解釈してください。
無気力ではなく、完成された気力なので、これから伸長、発展して行く独立の気には乏しいのです。
④ 闘争精神強く,万事が、ムキになる
午の南には完成を目指そうとする気が充満して、しのぎを削っています。陽の気だけでなく陰の気も極まり、陰陽混ざっての闘いの場所が南の午の場所です。
この南での闘いを制覇するには、形とか器とか、身に纏うものが優先されます。刀であり、やりでもあります。転居した場合、アナタの仕事、目的に応じた住まいにリフォームする事を薦めます。カーテン一枚だけでも良く、ドアノブにカバーを取り付けても良いです。貴方らしさが表出できる形に仕上げる事です。
⑤ 自我強く、人と争う事が多く、自らを窮地に追い込みます
南の午に転居した場合、”郷に入りては郷に従え”の言葉を思い出して下さい。土地には土地の…街には街の…、そして支店には支店のやり方が必ずあります。先ずは、その土地の習慣に慣れる事が大切で、今までいた都会のやり方を押し通そうとすると無理が出て来るのです。
自我の強さで、その土地の習慣まで変えようとすると、必ず墓穴を掘る様な状態へと導かれます。人と争うのではなく、人に教えてもらう事が転居の鉄則です。
争いが無くて笑顔があふれる方法が食事です。人間の五欲の中で、食べる事ほど最後まで残る欲はありません。
⑥ 火事、火難、に厳重注意、
陰陽五行説から午は火気、そして午は南で九紫火星の位置から火気の象意が強く、火事や火難とあります。火難とは火宅であり、台所が火の車の意味です。
南は方位では神の座位、神様の方位ともします。王は北にありて南を拝する…と算命学では教えており、午の南を重要視していますが、神棚も南に置くのが良いともされています。
この神棚などを年老いて来ると粗末にしてしまう傾向があり、お水も、お榊も替えない神棚をほったらかしにしていると、火難に会います。
神棚は粗末にすると火難に遭遇する…と言うのは確立が高いです。私の義理の両親も火災でなくなりました。
転居を機会に神棚を祭る…事でも良いです。お札、お守り、招き猫…午の力を念じる事で、それらが加護してくれます。
⑦ 努力こそが最高の善とするのが、基本的な考え方
午は陽の気、自分に自信があるから”忤う”のです。その自信は努力の賜物です。午年の人は努力を優先、才能は二の次。努力もしないで棚から牡丹餅を狙っている人を軽蔑もします。
ラッキーは努力の副産物…とも捉えており、ラッキーな物事には無関心。それだけに努力意外な物には排他的な行動となり、対人関係も極端な交際となり、つき合う人はつきあうが、嫌な人はどうしても嫌…を貫きます。
でも、これがアナタのルーティーン。それでよいのです。他人の意見に従っているようですが、心底から迎合はしていません。なぜならアナタの考え方の基本が、努力の継続…と言うのが固まっているからです。
午が午の方位へ行く事で努力の継続が出来るのですね…
⑧ 自力で開運する努力と熱意が欠落、自覚も無い
午が午の方位に行った場合の悪い象意なのですが、九紫火星と九紫火星が重なった時、一白水星に変化する…と言う事を理解してください。つまり火が極まると水になる…と言う事です。
一白水星の象意の一つとして、「依存体質」というのがあり、何でも頼ってしまい、自分の意志が弱く作用してしまうのです。これは占いが好きな人達にもあり、毎日が占いで決めて行くと言う感じですね。
午が午の方位に転居すると、先ずは新鮮さの三碧と縁が生まれる四緑木星の気が動きます。しかし段々と月日が流れて来ると一白水星の依存体質が動いてくるのです。
方位も動く、地球も動く、転居する事で何かが変わる…など動く事で人生も変わります。占いに関しても行動的になる言葉を覚えて下さい。<吉凶、動より生ずる> 何でも動く事で物事が変化します…、先ずは動く事が大切です…と話しかけてくれています。
最後まで読んで戴き有難うございました。
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