権威を振りかざす、申(さる)の性格とは?
「う~ん…」と、唸ってみて下さい。有難うございます。
そのままで唇の先を強く閉じて、「う~ん」と、うなってみて下さい。
後からの方が、唇の閉じる力とか、収縮作用は強いでしょう。
この収縮作用とか、凝固作用が”申”なのです。「う~ん…」と、強く唸る時には、上の歯と下の歯が重なり、唇が縮まるって事、知ってましたか?
う~ん…知らなぁい!
“申”は五行では、”金気”ですので、<成熟、完熟、の作用>が現われて、結晶が更に縮まり凝固作用を起こします。絵本の世界では”さるかに合戦”の猿が完熟の柿を食べる場面を思い出して下さい。青柿は食べず、完熟の柿を食べます。
人物に当てると、さる年の人は、完成されたもの、磨きがかかった一品、を好む…と言うのが潜在的にあります。ただし、表面には現しません。自分で完成させることが不得手なので、相手が完成するのを獲得する事を考えています。
俗説にあるのですが、“申は去る”と言うゴロ合わせから、人物においても”逃げ足”は速いです。申歳の上司と仕事する時に注意するのが、<失敗すると、責任転嫁をしたり、失敗した後処理の丸投げ、責任者交代、自分だけは緊急入院などの手段で逃げ回ります>と言う事です。
部下としては、第三者への”確認と連携の記録”を怠らない事です。
申の人物は、ズルイところが見え隠れしますよ!
<申は”公的文書”には弱い> 申は五行では金気、官公庁は火気で、五行では火➡剋➡金となり、官公庁の文書、指導、指示には頭を下げてしまいます。弱いから<虎の威を借りる狐かな>で、申の人物は、何かと言うと法的根拠を求め、相手に論理的根拠を示させます。自分のやっている<ズボラ>な点は決して見せません。こう言う所が、”狡猾”と言われますね。
それでは申の説明をします。
12支の象意 (申) | ||||||
性格 | 呻(うめ)く,呻(うな)るが語源。 | |||||
成長成熟後,更なる充実を求め引締め、固まって行く状態を意味する。 | ||||||
溶解した金属が結晶となり凝固する力。食物なら完熟。 | ||||||
病気に掛かり易いが,治り易い。 | ||||||
気質 | 弛緩(ゆるむ,たるむ) | |||||
虚言,盗難。 | ||||||
機敏で器用,進取的 | ||||||
狡猾(ずるい) | ||||||
人体 | 大腸,鼻,咽喉,肺 | |||||
腹膜,皮膚 | ||||||
血,右の眼 | ||||||
胃腸 | ||||||
人物 | 利己主義。 | |||||
万事に軽薄 | ||||||
気質が変化,緩み易い。 | ||||||
飽き易く,心が移り気 | ||||||
病気 | 脳障害,眼病,耳鼻咽喉,呼吸器, | |||||
婦人病 | ||||||
性病 | ||||||
難産は重症 | ||||||
雑象 | 願望は性急にすれば叶う | |||||
聡明,進取の気性が信用を得る | ||||||
社交性あるが頑固一徹 | ||||||
機敏に見えて鈍感,鈍感の振りをして要所に切り込む | ||||||
唯我独尊だが『軽はずみ』で万事に挑戦する。 | ||||||
途中放棄せず飽きずにやる事が大切。 | ||||||
世渡り上手だが,苦労性の面もある。 | ||||||
人に利用され易い。 | ||||||
申を利用していると思うと,逆に被りやすい。(要注意) | ||||||
性への目覚めは早い。 | ||||||
食への関心が強い(※食べる事には貪欲) |
威張りたがり、<権力、権威には弱い>と言う事は、名刺の肩書を見て、申は相手を判断している…と言う事ですね……。
聡明な、申(さる)の運勢は?
申が申らしく生きて行くには、何事も途中放棄せず飽きずにやる事が大切。
申は誠に聡明なる頭脳の持ち主です。ただ、飽きっぽい所があり、他の所に眼が移りやすいのです。仕事も、やるぞ…と決めて取り掛かるのは早いのですが、中途半ばで、完成した気分になってしまい、だから、この仕事は誰かに任せたくなり、目に付いた仕事に、やる気が移動します。
申の人物は、とにかく本を読み直ぐに理解する素質があります。乱読しながら精読しているのですね。西の結実の力がさせているかと思われます。急いで理解しなければ、夕日が沈んでしまうのを怖れているのです。
勉強も英語を学んでいたら、世界史にも取り掛かり、世界史を英語で勉強するとか、世界史の産業革命の時、日本史はどんな時代だったかを並行して覚えて行くことが出来るのです。これが、<聡明>と言われる所以ですね。
申歳のアナタならば、この象意を活用して、物事、勉強、の並列進行をやれることを認識して欲しいです。仕事もやりながら遊びもできます。勉強しながらスポーツもできます。二兎を追えるのが申なのですね。
二兎を追える象意が、途中放棄して新しい獲物に関心が移動する…という事に関連して行きます。途中放棄を良しとするか、悪くするかは、結果次第、アナタ次第の決断です。
賢明な申は、非常に読書を好みます。精読もしますが、基本的には乱読、読むスピードも速い。よって知識も豊富となりますが、知識のない人を子バカにもしたりします。
人を育てるか、人を馬鹿にして踏みつけるかで、運勢は大きく変化します。人をバカにするが、自分がバカにされると激しい憎しみを持ち、徹底的に打ちのめすのも申なのです。
なるほどね…掴み処がありませんね。
申の”能力開発”とは何ですか?
① 進取の気性 申は何事にも捉われる事無く積極的に新しい事に取り組む気性が非常に強く、直ぐ実行します。木気の卯にも辰にも新しい事に挑戦する意欲はありますが、<掛け声>だけで終わり易いのです。申は有言実行で即座に取り掛かるのです。何故かと言えば、申の次は酉で、西日の太陽が沈む前に事を為すには、時間が無いのです。
頑固のどこが悪いんだ…!
② 社交性を高く、物事に対して”頑固一徹”は続けるべきです。申は、巳寅申亥の五行では土性。温情深き12支のひとつです。特に人としての生き方には、定説がしっかりしており、義理人情にあつい性格を利用して騙そうとしてくる輩もいますが、騙されたと判れば、申の反撃はかなり強烈だと言う事を覚えてておいてください。
③ ”申を敵に回すな、味方にすれば百人力”と言われます。申は五行では金気で陽の気も充満しており、行動が素早くて即実行します。考えて行動するのではなく、先ずは行動を起こして歩きながら、走りながら、動きながら考えます。損得勘定が頭に働くと、敵とも味方になり、味方でも敵に回る事が出来るのです。
④ ”機敏に見えて鈍感,鈍感の振りをして要所に切り込む”とあり、申が申の人生を通すならば、状況把握と将来展望の能力が必要となります。申歳の人物が、”報告、連絡、相談”のホウレンソウを強く求めるのは、この象意からです。この象意は、申を潰すには、<つんぼ桟敷>に持ち上げる事にも繋がりますが、反撃の覚悟は必要となりますからね。
申との交際は、うまく懐に滑り込むか、
頃合いを見て静かに派閥の枠から離れ行く事です。
だんだんと申の横暴に耐えきれなくなりますよ。
申の適職の一つとして、<人事、総務関係の仕事>があります。緩くもなり、厳しくもなり、古き習慣に捉われず、新しい思考を取り入れてくれるので新人も、老練も”話が判る人”との評価を受けます。しかし、緩みすぎると<色情の難>を受けやすいのも事実。
最後まで読んで戴きありがとうございました。
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