12支の”戌の性格”は判りますか?
“戌”は犬ではありませんが、犬が人に”なつく”様に、”戌”は社会に、正義に”なつき”ます。果実が種子にピッタリと張り付き、種子を取り巻いている姿が、”戌”の正義であり定義です。子孫を残すため、種子を守る為に、懸命に動くのが”戌”なのです。
“戌の六白金星”は、<国家、一族、世界>を守り抜く力がありますが、苦労困窮を身をもって体験した人に限定され、甘えん坊の”戌の六白”は路傍の石となります。”戌の六白”は苦労させる事です。苦労が宝となります。
“戌の六白”は苦労させる事です。
苦労が宝となります。
12支の象意 (戌 | ||||||
性格 | “滅”が語源。 | |||||
草木の葉が落葉により消滅する。 | ||||||
果実も種子に取り巻き,強靭となる。 | ||||||
鉱物も結晶度が極地に達し良質となる。 | ||||||
犬の鼻は良く探る | ||||||
気質 | 正義 忠実 | |||||
困窮に耐え熱心で剛毅。 | ||||||
鍛錬 陰険 | ||||||
争論 | ||||||
人体 | 首,顔,頭 | |||||
左肺,骨 | ||||||
肋膜,血圧 | ||||||
心臓,右足 | ||||||
人物 | 意地悪。 | |||||
怒気を帯びた喧嘩 | ||||||
争事争論 | ||||||
病気 | 乱心,過労 | |||||
過労 | ||||||
神経衰弱 | ||||||
眼病 | ||||||
雑象 | 家庭に争論発生。 | |||||
何事も破砕,亨通しない。 | ||||||
病気は重く治り難い。 | ||||||
正直,潔癖,人の不正を見逃がさない、しかし自分は身勝手な振る舞い。 | ||||||
冗談を真に受けやすい | ||||||
色を好み,頑固で一本気。 | ||||||
強情,偏屈,義理堅い。 | ||||||
何事も成し遂げる強い意志 | ||||||
曲がった事が嫌い,受けた事は万難を拝しても達成する。 | ||||||
外面は良いのだが内面が悪い,世間,大衆に揉まれる事が必要。 | ||||||
12支の”戌”の運勢はどうですか?
12支の丑辰未戌は五行に於いては<土性>の気があり、物事の <終わり、消滅、完了>の役目があります。冬の終わりを丑が、春の終わりを辰が、そして夏の終わりを未が、秋の終わりを戌が担うと言う具合に成立しています。
戌は秋の終わりを、つまり収穫して楽しんだ祭りの後始末をするのです。祭りが終わった翌日の気持ちが”戌”の気持ちでしょう…「祭りは終わったぞ、さあ気を引き締めて、新たな出発だぞ…」と掛け声を掛けている気がします。
実際に戌の人物は、<再起、再挑戦、再度>の物事の時に、掛け声を掛けて、人々を動かします。羊飼いの犬が,ワンワンと吠え立て、誘導して行くように、戌の人物は、絶好のタイミングで人に声を掛けます。
戌の人物は困窮、苦難に遭遇しても、敢然と立ち向かって行きます。唯我独尊で黙々と切り開いて行く姿は「サムライ」の姿とも言えます。
“戌が戌として生きる能力開発”が行われる方位はどこですか?
戌の方位は北西で西に近い西北西。西は酉で豊作の実りを甘受している宴の時となりますが、その宴の時でも和合を乱さぬ様に見張り番をしている…とイメージしたください。アルコールは飲んでも飲まれはしないのが戌の生きる道です。
戌が戌らしく生きるための闘いは、常に次の事を遵守する必要があるのです。
凄いですね。
① 何事も成し遂げる強い意志を持ち続ける事です。強情でも、偏屈でも構いません。
② 安易な妥協、へつらう事は命取り。<破砕、破壊、破断>を優先すれば願いがかないます。
③ <正直>、<潔癖>,<不正を見逃がさない>。だから頼もしさと信頼を得ます。
④ 常に物事に真面目に対処している戌は真剣勝負は日常茶飯事。冗談を真に受けやすい…。
⑤ 受けた事は万難を拝して達成する。使命感もあるが達成した時の充実感が忘れられない。
内面が悪い戌もいますが、外面でのストレスが家庭内に発散されています。世間,大衆に揉まれる事も必要ですが、趣味の世界を広げてみる事も大切、好きな事に取り組むだけで、自己発散となります。
“義理堅い”交際は自己満足もあるが、社会の道理、常識として捉えている。受けた恩義は決して忘れない。しかし、与えた恩義を恩着せがましく問いかけるのは、相手を追い詰める事になっている事を知らない。
戌は守護の為に生きているのですか?
何を守護するのですか?
種子の発芽を目指す為に戌は”種の核を守護”しなければなりません。この事を人生に当てはめると、発芽、成長、完熟、種子化のローテーションを再び起こさなければならない…と言う悲壮感さえも感じます。昔風にいえば”お家再興”と言う大義名分が”戌”には隠されています。この事から、<先祖供養、墓参、何回帰の行事>に関心がある”戌”は、祖霊からの支援を受け取る事が出来ます。それは先祖を守るのが”戌”だからと一般的に語られており、女性が妊娠すると、戌の日に”腹帯び”をして安産祈願をするのも、この事からですね。先祖を子孫を守り抜くのが戌の生き甲斐となっています。
最後まで読んで戴きありがとうございました。
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