
月盤三碧で年盤が八白の場合と仮定します


- 月盤中宮三碧に隠れた五黄を押さえる
- 月盤中宮三碧の象意を読み取る
- 鑑定の極意
① 月盤中宮三碧に隠れた五黄を押さえる
この場合、五黄の力は西の五黄殺によるものです。
三碧定位の東は、若い男子としてとらえますが、
そこに一白の老人が寄り添うのですから、物事が進みません。
象意としては、判断力とか決断力が鈍る…と押さえます。

なぜ?…月盤は中宮の星が支配する…と言ったじゃないか?
中宮の星が、その月の運勢とか、現象を表してくる…というのはその通りです。



月盤でも、日盤、年盤でも五黄の位置を必ず押さえます。
月盤の五黄の対沖には暗剣殺が、月盤中宮の下には年盤の五黄が目を光らせています。
年盤の中宮五黄の下には、後天盤定位の五黄土星がいるのだ…と、
しっこいですが頭に置くことです。
中宮の星の象意を優先するか、隠れている五黄の象意を優先して鑑定するかは
占者の力量にかかってくるのも事実です。占いは日々の研鑽の結果です。
② 月盤中宮三碧の象意を読み取る
三碧が中宮の場合は三碧定位の東が一白の暗剣殺を被ります。
このことは三碧の象意に凶作用、特に一白に関する象意が衰弱すると考えてもよいです。
一白は病気、病的な意味があり、三碧の発芽、発見、発育などの象意を絡ませると、
今まで判らなかった疾患が発見される…という象意も考えられます。
三碧は直観が鋭いのですが、一白暗剣殺の影響を受けて、
その直感が鈍くもなりやすいです。
すると、気持ちだけが先行して行動が伴わず、一白象意の”落とし穴”に陥没してしまいます。



一白は病気で暗剣殺、三碧”声”ならば、誤診もありですね



まり子さん…素晴らしい! その通り!
こういう感じで、月盤の予測、推測、判断するのです。
三碧を長男とするから、長男の方が病気になる…ということもありますが、
病気というよりも、軽いケガでしょう。
奇問遁甲と言う占術では、東を傷門としています。
傷を負いやすいと言って、三碧は元気な振りをしていても、
ちょっとしたことで精神的な傷を受けやすいですね。
③ 鑑定の極意



でも、どの象意を
どういう風に落としたらよいのか判りません。



占いされる人に寄り添う事。
寄り添えば星の象意が見えてきます



そんなこと言ったって判りません!



もう、こうなると、”鑑定の極意”という話ですね
相談者が何を求めているのか…を確定しなければなりません。
今、何に困っているのか…それを、どうしたいのか?
それを成し遂げたら、何が待っているのか?
それが目標、目的なのか、その目標を実現するのに期間はどのくらい必要なのか?
今直ぐに取り掛かるのは何なのか?



それって、カウンセリングじゃあないですか…?



そうかもしれません、
僕は占いを活用してカウンセリングを行い、
名実共に、その人の最大吉方位を案内しています。
その人が望む道筋を一緒に考え、その人にとって最大の吉方を見つけるためには、
互いの考え方を摺り寄せるのが必要です。
占者が偉いとか、師匠とかではなく<水先案内人>が鑑定の極意①と言えます。
当然ですが、占者も生身の人間ですので、判断が迷う時もあります。
そんな時、相談者と話しながら解決策を探っているのですが、これが、実に面白いのです。
目の前にいる、この人の星に、こんな象意があったのか…もっと良い象意があるのに、
なぜ出てこないのか…、何かが閉ざされているのか?
それは一体何だろうか…?と堂々巡りをしています。そして、これが鑑定の極意の②です。



先生…今日の講義、早くない…?
もう、終わりですか?



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最後まで読んでくれてありがとうございました。