
手相を勉強したい人が最近増えてきている気がします。それはそれでよい事なのですが、生命線が切れているから…私の命が危ないとか、運命線が無いから、僕の人生は終わりだ…と考え込む人が、いまだに多いのには閉口します。
ある程度の知識が手相鑑定には必要ですが<知ったかぶり>はいけません。手相を鑑定する時、<線>だけにとらわれると,誤った鑑定となりやすいのも事実です。
三大基本線から説明しますが、市販の<手相の本>を購入して読むことが一番の近道です。

手相は右手と左手で異なる解釈がありますが、まずは両手に通じる基本線を自分の手を見ながら覚える事です。その時、どこから始まり、どこに抜けるかを確認しましょう。
線がなかったり、薄かったり、切れてしまっていても怖くはありません。手相は現在の状態と極めて近い未来の暗示です。10年、20年先の事は、算命学や四柱推命の<命学>の範疇です。
明日なのか、一週間後なのか、三か月、いや三年先なのかは、流年法を使って、ある程度の予測はできますが断定はできません。それでも探ろうとすると、鑑定に無理が生じて、誤った判断となりやすいですね。
占いは、予言者ではありません。
基本線としては次の3つと運命線を修得すれば良いですが、誰しもが、コンピューターの頭脳は少ないので<こう言うものか…なるほどね…そうなんだ!>と言う程度でよいです。なぜそうなるのか…とか、この線の深みはどう捉えるか…‥などと、難しく‥考えてはいけません。
手相のコツは<夢とロマン>の水先案内人です。
- 感情線とは?
- 生命線とは?
- 頭脳線とは?

先生…早く説明、説明…、話が長いんだから…!
感情線とは?
- 線の長短
- 線の方向
- 線の形状
これらの三点を観察しましょう。
線の長短
線が長い | 愛情が深く親切。独占欲強い。自分の思い通りに動かそうとする |
線が短い | サッパリとした人間関係を求める親密度は薄く感情の起伏が激しいので誤解されやすい |
線の方向
木星丘まで伸びている | 豊かな愛情、家族や友人を大切にするが”相手に言葉が不足”。 |
木星丘を飛び越えている | 思い通りにならないと独占欲が強くなる。 |
線の形状
線が切れ切れ | 情緒不安定、敏感な感情でストレス発生、対人関係不調和となる |
鎖模様が現れている | 神経質で感受性が鋭い。不満鬱憤がたまりやすい |
私は女性の手相を見る時、一番先に、この感情線を真っ先に見るようにしています。



どうしてですか?
男の生命線、女の感情線、中を取り持つ知能線…と覚えなさいと亡き師匠から教わりました。
生命線は”生活線”で男性の本分、生活力の旺盛さを物語り、感情線は、女性の愛情のふくらみを意味しており、男性の手相での感情線は女性的センスを表しているという事でした。
そして、感情線と生命線に作用するのが、知能線とか頭脳線と呼ばれている線なのです。
生命線とは?
生命の長短を表してはいません。生活力とか健康状態を教えてくれます。
長い生命線 | 親指の根本の艮宮の”ふくらみ”が大きいほど長寿、病気の回復力も強い。 |
短い生命線 | 体力弱く持病が発生、ストレスからの体調不良。知能線良ければ健康で長寿。 |



生命線は艮宮の張り出しが下の方が大きいのが健康です
粘りも頑張りもある人が多く、勢力も旺盛、多少の無理も通ります。手首線の方まで張り出しがあれば長寿です。しかし、調子に乗り動きすぎて失敗しやすい所があるので、セルフコントロールが必要です。
張り出しが大きいという事は、線がそれだけ長い…と言うことになり、高齢になるにつれて元気になる…と言う事です。後期高齢者になっても、仕事とか、自治会役員をするとか、家でジッとして渋茶を飲んでいてはだめです。生命線から伸びている支線に注目して、目標を摑んでください。少しだけ,お節介な側面があるので、嫌がられないようにするのが処世術ですね。
知能線(頭脳線)とは?
思考力とか判断力などの頭脳的センスを観ます。
線が長い | 良く考える人、考えすぎて決断できず悩みこんでしまう人もいます。 |
線が短い | 即断即決。後先考えず決めやすいので誰かに相談する事も必要です。 |
知能線は親指の付け根と人差し指の下の部位の、どのあたりから始まっているかによって、変わりますが、親指に近いほど、依存心が強く、親元から離れられません。
逆に人差し指に近い場合は、親元から早くに離れて生活するなど、親との関係が推測されます。
知能線の方向が上に向けば、現実的な考え、下に向けば精神的とかクリエイティブな世界に飛び込むと良い…と言われています。
一般に言われている”マスカケ線”も知能線の延長と観るか、感情線の延長と観るかと別れますが、手相は夢とロマンの水先案内人ですので、知能線が示す男の頭脳と感情線が示す女の愛情が融合したものと捉えられます。
小さな掌の中にも、織姫と彦星の世界があるのですね。



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