
- 空亡は時期だけではないのですか?
- どうして、日盤だけを空亡とするのですか?
- 空亡の時期の過ごし方…ってありますか?
自分の命式の中にも空亡があるのです
年月日 | 干支 | 空亡 | |
年盤 | 丁亥 | 午未空亡 | **************** |
月番 | 辛亥 | 寅卯空亡 | **************** |
日盤 | 辛丑 | 辰巳空亡 | 日盤の干支が空亡 |
空亡とか天中殺が来年から始まるから気をつけなさいよ…と言われたことがありませんか?

私は、今年から天中殺だって…どうすればいいの?



天中殺とか大殺界に入るという年回りだけではない
貴方の命式の中に”空亡”は確定されています。
大殺界も天中殺も空亡と同じと考えてください。文字通りに解釈すると怖いものです。
例えばアナタが、丁亥の干支だったら、丁亥の空亡は午未空亡となります。
つまり、午年とか未年が空亡を受けるということです。空亡の時期と考えます。
午年と未年と12支は続きますから、その2年間は空亡の時期と捉えることが出来ます。
これが、通常、言われている、大殺界に入るとか天中殺を被る…と言われているのです。



でもね、空亡は自分の命式の中にも存在しているのです。
年盤の干支が丁亥の場合 | 午未の空亡 |
月番の干支が辛亥の場合 | 寅卯の空亡 |
日盤の干支が辛丑の場合 | 辰巳の空亡 |



どうして、日盤だけの空亡を空亡とするのですか…?



良い質問ですね!
日盤を、その人自身と鑑定します
年盤を体、月盤を用として、<心>としますが、日盤は、その人自身の”魂”みたいなものです。
空亡を論ずる時、精神的やスピリチュアル的な概念が強く出てきます。
心でもなく、体でもなく、思考の根底にある、かすかな動きが空亡には伝わります。
例えば、運気が下がったと感じた時など、
過酷なほどに肉体をいじめ尽くす事で、上昇運に変化することが起きます。
好調な時ほど、慎重にと言われても、どうすればよいのか…わからない時、
空亡の象意が「きずき」を教えてくれます。
年盤よりも月盤よりも、「きずきのインスピレーション」を届けるのが日盤の空亡なのです。



その人自身の感性を摑めるのは日盤と言うことですね
僕は若い時、空亡を年と月と日と更に、時盤まで算定して鑑定をした時がありました。
それなりに、発見はありましたが、空亡が三つも四つもあると、
さすがに判断に迷いが出てきました。
年盤の空亡象意も当たりましたが、
その人の精神構造の奥を見るときは、日盤の空亡が的確でした。
年盤月盤の空亡には、虚勢とか体裁の部分が読み取れ、実際の本音を探れなかったのです。
あれ以来、僕は、日盤での空亡を鑑定の時、採用しています。
空亡の時期の過ごし方…ってありますか?



まあ…、普通にやり過ごせば、良いんじゃあないの?



普通にが判らないから…聞いてんでしょ!
五黄殺は自らの動きで災厄を被ります…つまり自分の意志でかぶります。
暗剣殺は相手の動きで災厄を被ります…つまり、巻き添えを食らうことです。
空亡は<自分の意志が落とし穴に陥没>します。自己反省の取り入れ方で変化します。



何かしら、新しい事に手をつけたくなります
考えたり、計画を立てるのは良いですが、<決断実行>は墓穴を掘り、陥没します。
長期計画の草案を作成するだけで、リサーチをしっかりとするのが空亡の時の仕事です。



空亡の時期は、<陥没>。周りが見えなくなっています。
天中殺とか、大殺界だ…そして空亡の年回りに来るから…と言われる時、この周囲が見えなくなることが起こります。
ちやほやされたり、やることが順調なので、強気の発言です。
無事に乗り切るには、自分の事よりも、相手の為にどれだけなれるのかを考えましょう。
空亡突入する頃は、大体が<欲張り>です。欲の欲を知らずしてかき回しています。
相手のために…という相手は、社会、国家、環境というグローバルな物事です。
天の気が、大地の気に通じ合わないのが空亡なら、大地の気が天空を目指すしかありません。
上ばかりを見ないで、下の下、下の周りを、見て行けば空亡は乗り切れます。



最後まで読んで頂きありがとうございました。