10干の”乙”の読み方と、その特徴は何ですか?
乙 | 五行 | 方位 | 12支 | 陰陽 | 八卦 | 味覚 | 九星 | 数理 | 色彩 | 季節 |
おつ | 木気 | 東南 | 卯 | 陰 ● | ☴ | 酸味 | 四緑 | 3 と 8 | 緑 | 春の最中 |
“おつ”と発音、日本では”乙”と言われ、甲の<きのえ>が、<兄>に対して、乙は<弟>の<きのと>と解釈されています。
紆余曲折しながらも<繁茂>を目指して行く力を<乙>としました。殻を破り発芽する力を甲としたのです。
兄が開いた殻を打ち破り成長して行く姿が乙(きのと)の世界感なのです。
五行は甲も乙も同じ木気。甲が発芽の力とするので乙は繁茂を目指す伸長の力です。<ジャックと豆の木>のディズニー映画の中に登場するシーンに、豆のツルが右に曲がり、左に曲がり、雲の上の天井を目指していますが、あのように、紆余曲折しながらも<繁茂>を目指して行く力を<乙>としたのです。
甲は寅、乙は卯との12支配列ですが、九星気学では、寅は八白土星、卯は三碧木星となっています。これは、九星気学の後天盤と先天盤との関係にも同様な関係があります。
八白の中には三碧が内蔵されている、三碧には八白の気が潜んでいる…と解釈できます。となると、寅と卯は木気が同じ、甲と乙の10干も同じ木気で、これらは<仲良しの関係>と理解できます。
この様に、五行が同じ10干と12支と九星は、何らかの共通点があり、お互いの性格や運勢が潜在的に内蔵されていると理解できます。この原理を活用すると、実占の場合、かなりの深読みが出来ます。
例えば三碧の場合、卯の象意を読み、10干の甲の力を配当しながら九星の現象を判断して見ると言う事になります。
これは実占鑑定の場合に活用できるテクニックの一つとなります。試行して見て下さい。
九星も12支10干など単独で鑑定できるものはありません。その星との関連性、領域における偏向などが加味されますが、最も大きいのは環境で、これまで歩んできた周囲の環境との絡み合いで、良好な場合と不運な場合で深読みする意味合いが異なるのです。
この後に勉強する六十干支も同様に捉えますが、少なくとも九星気学と10干12支と60干支などが理解習得すれば、ある程度の事は占いとして判断できます。もう少しですが辛抱して付いてきてください。
乙の中年女性が、職場の上司と上手く行かない、どうすれば良いか?
この人の10干である乙と、仲良しの10干である甲の意味を知る事です。
相手である職場の上司の星を調べて、相性を見る方法もありますが、10干の意味を知り、その力が発揮されているかを読み取るなど、自分の10干の力を知る事が先決です。
10干は<空間>を現し、その<領域のできる事、出来ない事>を教えてくれます。木気は木気の10干同士が、火気は丙と丁の10干同士、土気は戊と己同士など、比和関係にある10干の領域を知る事です。
先ほどの中年女性の鑑定の場合、
乙の象意を存分に活用されていたのでしょうか?
- 繁茂を目指して仕事に集中されていましたか?、
- 気持ちがあちらこちらと映っていませんか?
- 甲の力とみる<自発的行動>が欠落、言われた仕事だけしていませんでしたか?
- <移り気>が怠惰、甲の<最後までやり遂げる>気力が欠落してはいませんでしたか?
ひとつの10干だけで判断せずに、関連する10干の象意から、見えなかったものが見える感覚が<うらない>です。
10干の”乙”の象意はどういう意味がありますか?
1 | *軋るが意義,草木の種子が殻を打破し,表土を除去して地上に発芽して行く様子。 |
2 | *身の定めがつかず,ふらふらした状態も意味。迷い,惑う邪気もある。 |
3 | *乙女の意義もあり,色恋の悩みとの遭遇。 |
4 | *”従順”で”温和”の外見ですが,内心は強情者。事を荒立てたり攻撃はしません。 |
5 | *成就しそうになると、怠け癖が出てきやすく,中途半端で投げ出す。三日坊主。 |
6 | *素直で好かれるが偏屈者。慎重で臆病な気質で、最後までやり遂げられない |
7 | *乙の女=柔和で他人に愛され幸福。内心強情で我儘。 |
8 | *乙の男は多情なり。女に<うつつをぬかす>。 |
9 | *<挫折> <偏屈> <理想> <旅行> |
10 | *痩せ型の青白い顔。何事にも円満の気性で、女住まいで男が居ない |
11 | *絶えず”二心”があり,色情の難。迷いと惑うが交錯、<ふらふらした迷い多き人> |
12 | *金銭面での執着が強く、物事に固執しやすく、過去にも囚われてばかりいます。 |
13 | *内心強情で我儘。人の話聞かないひねくれ者で、悪い癖出さぬ事がが肝心です。 |
14 | *我がままを強引に押し通そうとします、よって<裏側で嫌われます> |
15 | *偏屈な人。乙の人物には言葉を選びリスペクトの気持ちで接すれば上手く行きます。 |
意志薄弱で付和雷同、自分の意見とか考えが煮え固まらない人だと言えます。
優柔不断の態度は、周囲をイラつかせたりしますが、本人にとっては真剣に<迷い、惑っている>ので、見守ってあげる事が必要です。乙は迷い、惑うのが当たり前、即断即決は<乙>ではありません。
乙は東南の四緑と同会、12支が卯なので、迷いの四緑木星ですが、内面には卯の定位にある三碧が潜在的に動き、我が儘と強情という性分を有しています。
乙に対して安易に<バカにしてかかると火傷をする>という現象があるのは、卯の三碧から来る象意なのです。
10干の”乙”の現象はどういう物があるのですか?
気質 | <優柔不断> <周囲に迎合しやすい> <三日坊主> <柔和だが偏屈性格> |
人体 | 関節 手,両足,腰,人体の曲がる部分 肝臓 機能低下 甲状腺 気管支 |
人物 | 長女, 少女,邪推のある人 身体障碍 腰曲がり |
病気 | 風邪,肩こり,脚気,手足のはれ,むくみ。甲の病が潜む 関節の病 |
場所 | 曲がった所,曲がり角,交差点,角より二軒目 |
物象 | 曲がった物 加工した木製品 |
雑象 | 色情に溺れやすい 物事に対して怖れる |
色情問題なのよ!
あなた気を付けるのよ!
判ったの…全く…
優柔不断で、周囲の環境に迎合しやすい…ので、特に気を付けなければならないのは、<色情問題>となります。
色情の難に入りそうかと思ったら、その雰囲気の場所から意識的に遠ざける様にする事です。ただ、様々な状況もありますが、色情が必要な場合も出てきます。
乙は木気で繁茂を目指す伸長を必要とするので、水➡生➡木の五行から、水は生きる為に必要な事です。水はライフラインであり生命線と捉えることが出来ます。水は即ち<色情>と位置付けられます。
最後まで読んで戴き有難うございました。
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