日盤の干支を60干支表から検索して下さい。7番の庚午だったら…戌亥空亡となります。
それでは庚午の空亡である戌亥空亡(宿命空亡)について説明しますが、
空亡には大運空亡と、12年に一度回ってくる<年運空亡>がありますが
産まれながらに持っているのが宿命空亡です。
通常は略して<空亡>と言うのは、この宿命空亡の事を意味します。
その特徴を3つ挙げますね。
- 政治、経済、人事 など、広い社会分野に強い関心を示す。
- 夢を持ち続ける事が運勢をします。誰も頼りにできず長い道を歩いて行くのです
- 頑固さが仇になって孤立
政治、経済、人事 など、広い社会分野に強い関心を示す。
長所は観察力が鋭く、自由な発想と独特な価値観 があります。
物事の観方とか考え方、そして捉え方が普通の人とは違い、スピリチュアルな世界、精神面・心の世界などから物事を見つめます。
しかし、周囲の捉え方は異なった観方で迫りくることがあります。
先日鑑定書所に来られた女性が、交通事故にあったときのことです。
自転車で踏切を渡っていた時、前方からも自転車が来たので避け様としましたら、警報機が鳴り慌てました。すると、後ろから車が急いで私の自転車の方へと近寄り、自転車と衝突、私は飛び降りたのですが、自転車は車のタイヤでハンドルが踏みつぶされました。
警報機が鳴っているので、自転車を起こして踏切の外に移動したのですが、運転手さんは踏切の外にでると、そのまま走り去ろうとしたのです。
近くの男性が両手で車を制止して、車から降りてきたのですが言う言葉がすごいのです。
「ここは邪魔だから移動しようと思った…」と言うのです。
講師戌亥空亡の人が良くやる勘違いです。自分だけの視線で対処してしまうのです。まずは、大丈夫ですか?、お怪我はありませんか?でしょう。
戌も亥も猪突猛進で突進します。相手の動きとか、考えや状況把握が自分中心です。様々な分野に関心を持つというのは良いことですが、相手ファーストにはなれません。
まずは自分の立場を固めようとするのが戌亥空亡の特徴であり、短所かもしれません。
先ほどの事故の件も、警報機が鳴っているのに進入してくるなんて、自己中心も甚だしいです。事故後も、警察の対応とか、踏切に影響がないようにと判断したのでしょう…でも、元はと言えば踏切で一旦停止をすればよかったことです。
経済、人事に関心を持つのは良いですが、相手を観察、向かう先の状況を把握してからの関心を持たなければなりません。なぜなら戌亥空亡の人は、<自分の心を所有していない>のです。
夢を持ち続ける事が開運。誰も頼りに出来ず長い道を歩く。
独力で生きてゆく人で、何かを頼ろうとすると、戌亥の持ち味は半減 するような過酷な道を歩いて行く暗示があります。
戌亥の持ち味って?
普段は穏やかな人柄。ここぞという時に意見を言う独特な価値観を放ち、人を支援する役回りがあるのが戌亥の持ち味です。
しかし現実に流されると超現実的の中に…精神性に流されると現実乖離的なりやすいのですが、精神面にしか本当の幸福を見出せない 所があります。
苦しみはありますが、自身の内面の冒険を行う事で、成功を納めて行くことが出来ます。
アドバイスとしては「他人に任せる事」を会得すると、もっと良い 結果が出てくることです。
頑固さが仇になって孤立
頑固一徹の言葉通り、やることなす事、徹底的に頑固な人と言えます。九星で五黄、八白、二黒も頑固の星ですが、戌亥空亡の頑固は、頑固を強引に押し通し後戻りできない状態です。
そこには、妥協するという気持ちは全くありません。大抵の事は頑固な性分に押し切られてしまうのが現実です。しかし、空亡になるとその頑固さが仇になって孤立します。孤立すると薬に依存してしまいます。
若い時に勤務していた小さな会社の社長が、実に頑固な人でした。頑固に輪をかけて社員や事務員に所かまわず怒鳴り散らすのです。
ある時、社長と寿司屋で一杯飲んだ時に、切り出しました。<なんでそんなに怒鳴るんですか…?> すると、<先を見て仕事をしていないんだ…あいつらは…>との返事。
頑固には頑固の理屈があるのだと思うと同時に、怒鳴る前に<人の話を柔軟に受け入れて頑固さを抑える事>はできないのですか?…と言いたい言葉を飲み込んだ次第です。
戌亥空亡は、猪突猛進にただ突進するのが良いのではなく、猪突猛進の気持ちを起こさせて、それを後ろから支援する、後押しする事で空亡の凶の意味が消滅して来ます。
頑固を貫けば、孤独の世界、孤高の人となりやすいです。
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