
高飛車で自分が仕切りたがる…って本当?

本命の二黒は西南の坤宮にいます。
二黒は、妻、母、老婆、などの女星です

月命の七赤が中宮の時、本命の二黒は南の離宮九紫火星の処に遁甲しています。
そして定位の坤宮西南には、”まとめ役”の四緑木星が漂っています。
九紫傾斜の場合、目線は上に在ります。
二階の屋根から軒下を歩いている人が見えてしまうのです。
あっ、あの人危ないなあ…このまま行くと、次の角で衝突してしまうなあ…と見えるのです。
普段は畑とか田んぼを見ている二黒にとって、屋根の上から見るなんて、滅多にない事です。
更に、その二黒定位の西南には四緑木星が回座します。
この四緑木星は、乙女の星ととも呼ばれ、若い女性が飛び歩いている姿を浮かべて下さい。
南に来た二黒は、往来の若い女性が飛び交う姿が高い所から見えるので、ついつい交通整理をしたくなります。
あっち行っちゃダメ…こっち行くとぶつかるよ…そこに止まってばかりいてはいけないよ!と
口うるさくなります。
この象意が物語るのは二黒本命は、普段は従順で大人しいが、月命七赤となると、おしゃべりになると言う事です。
鑑定していても,この象意は良く現れて、慣れてくると、クラス会でも始まったかのようです。
この象意が現れない人は、口元の歯がくすんだように感じます。
七赤だけに白い歯が運気を左右するのかもしれません。

二つ目の、仕切りたがる…ってどうしてですか?
七赤は西の星。西は夕陽。日没までの残された時間がありません。
それで誰かが,急かさなければ、夕食も食べられません。
だから、七赤が先頭に立って物事をまとめるのです。



一寸待って下さい、仕切るとか、指示を出すと言うのは 九紫火星ではありませんか?
九紫の指示は、昼間で活動中、初めの指示は三碧木星が雷鳴の如く発しますが、
総体的な支持は九紫が的確なる指示を与えます。そして実行するのが六白金星です。
七赤の指示は、終わりが近づいた時とか、仕舞わなければならない時に指示を促しますが、
多少なりとも強引で我儘な感じがします。
相手から、周囲から非難を受けても、
<私が良いと言うのだから、それでいいの、やって頂戴>と妥協しません。
ただ、こういうのが全てまかり通るかと言えば違います。反感は買うでしょう。
できるだけ、自分の短所に気が付けば、周囲との和合も、もっと楽しいものになります。



周囲の気持ちに配慮した<しきり>の方法はないですか?
占い的に言えば、二黒定位にある、四緑木星を活用する事です。
四緑は情報という象意を持っています。
仕切りたがる七赤に隙間と言う風を送るのです。
① 仕切る前に、あのケーキの味は、こんな感じだけど、この間食べた、あの店の味も悪くないわね…と仕切り屋の七赤に問いかけてみましょう。
② 作り方のレシピを一緒に読み上げ、仕切り屋の七赤の意見を聞きましょう。
七赤は、文字に強い人と、文字に弱い人とがあり、
言葉の会話には続けられるが、文字の会話には閉口してしまう人が多いです。
二黒の七赤は無駄遣いをしません。
二黒象意には,地役とか労働とか、働き者の人が多いです。
大地に根を張り、食物を養育する、その姿から,滋養、育成、育てるという象意が現れます。
然し,<無>という象意もあります。
禅問答ですが、無は有なりで有は無なのです。
コツコツと忍耐強い二黒の七赤にとって、無になる無駄遣いは嫌います。
何かの事を起こす場合、収支計算目論見は必ず行い、プラスにならぬ事には手を出しません。
九紫傾斜は離合作用が強く、付いたり離れたりで、節約したかと思えば、散財もします。
まっ、気分次第でやる事も変わってしまう人と思う事です。
周囲のおだて方や、口の利き方次第で本人も変わって行くので面白いです。



最後までお読みいただきありがとうございました。

