10干の”丁”の読み方と、その特徴は何ですか?
丁 | 五行 | 方位 | 12支 | 陰陽 | 八卦 | 味覚 | 九星 | 数理 | 色彩 | 季節 |
てい | 火気 | 南南西 | 巳 | 陰 ● | ☲ | 苦み | 九紫 | 2 と 7 | 桃色 | 夏の最中 |
丁と書いて”てい”と発音、日本では”ひのと”と読みます。南南西に位置して、丙が君臨する方位である南の一歩手前に位置していることになります。火気の陰なので、太陽の丙に対して闇の中の光となります。
丙は喝采、声援、称賛を直接に受けるのを好みますが、丁は、<一歩手前>の象意から、直接の誉め言葉は求めません。「あの人が、アナタの事を、”褒めていたわよ”」と”闇の中の光”という陰での称賛を好みます。
穏やかな月の光を感じさせるのも丁(ひのと)の為せる技かもしれません。
丙は喝采、声援、称賛を直接に受けるのを好みますが、丁は、<一歩手前>の象意から、直接の誉め言葉は求めません。「あの人が、アナタの事を、こんな風に”褒めていたわよ”」と”闇の中の光”という陰での称賛を好みます。
“闇の中の光”と言うのは、暗闇を照らす懐中電灯とか、クリスマスキャンドルの蝋燭の明かりですね。真昼の明るさは太陽の光となる<丙>ですが、暗闇に光を照らすのは、丁の力なのです。丙では強すぎます。
“闇の中の光”と言えば僕は、<狂言、能楽>の<焚き木能>を連想します。暗闇の中で、パチパチと音を立てながら燃え盛る焚き木、その光が観衆の姿を照らし出す…そんな幽玄の世界を感じさせるのが<丁>の明かりなのですね。
スポットライトを浴びる光の<丙>に対して、<丁>は<陰徳の光>を放ちます。悩み苦しみ、もがいている時に解決への道筋の光を放つのが<丁の光>と解釈できます。
<丁>を一言で表すならば、<湖上の鬼火>と言えます。暗闇のなかで、出口が見つからず、右往左往している時に見えた<湖上の鬼火>は、まさに天の助け、その明かりを見つけ、苦悩している人達は、方向性を知る事が出来ます。
丁の人物、<教え方が美味い>
10干の中でも、一番、物事を丁寧に伝達できるのです
10干の”丁”の象意はどういう意味がありますか?
1 | *壮年の壮とも同意義。円熟味が増長。一人前になり,結婚する瞬間の気。 |
2 | *草木が成長,花をつけるのは丙,開花する時の開花のエネルギーが丁。 |
3 | *軽挙妄動なく,少ない失敗。温順で物静かな挙動。 |
4 | *博愛心強く徳望高き人物。 |
5 | *他人と争う事を避けて通る。落ち着いた表面だが内心は勝気で負けず嫌い。 |
6 | *智恵も優れ用意周到,緻密な計画を立て行動する。 |
7 | *稀に,挙動荒々しく,性格乱暴者あり。この時一生を誤る事件勃発する。 |
8 | *表面の業績,功績を誉めるよりも,隠れた業績,経過,を重視する。 |
9 | *十干の中で最上の性質を有するが、判り切った事まで話し過ぎる事が多い。 |
10 | *採らぬ狸の皮算用で、針小棒大(話を膨らませる) |
11 | *温和で,桜色の顔色をしており、何事も<つじつま>を合わせ,適度に見切る |
12 | *見えないお世辞を好む。 |
13 | *謙遜の美徳の持ち主。 |
14 | *人の権威を自分に利用する |
15 | *親切丁寧で人を教え導く。 |
鑑定例 <丁>
86歳男性、娘との同居に不安…との相談を受けました
僕は、次の事柄を説明して、理解してもらいましたが、結局は唯我独尊の方で、同居しても小競り合いが続き、同居は長くは続かず、半年後に老人ホームに入居されました。
①丙と丁は南に位置して、離合作用が強い。くっついたり、離れたりの繰り返しとなります。同居しても、直ぐに離れたくなります。
②同居生活を円滑にするには、もう一人の人が間に入れば、緩衝材となり同居も、別居も、うまく行く事でしょう。
③貴方には<隠れた自尊心>が強く、自分にも、<苛立ちさを放ちます>。
④自分の<苛立ち>や<癇癪>を納めてくれる物を見つけて下さい。例えば、入浴、水中ウオーク、散歩、落語、など、歴史書を読み、時代の変遷を、高い所から俯瞰する…など良いです。
10干の”丁”の現象はどういう物があるのですか?
気質 | 温厚沈着も表面だけ,内面は自己葛藤、恒に難局打開に終始する。<形式の開花。> |
人体 | 首,胸,耳、 丁寧の寧で穏やか,落ち着いた意味。心臓、心臓障害 眼 白血球 |
人物 | 中年,穏健沈着な装い。文人,教育者,紙関係の人物 |
病気 | 微熱,胃腸病,胸の熱病、肺炎だが軽症 |
場所 | 教育,文書に関連した場所、学校の側,図書館,本屋, |
物象 | <水平線から出た朝日>,天然の火 紙,書籍,印鑑,ゴム印 |
雑象 | <閑静平坦地> < 物事に丁寧> < 熱心で沈着>。 |
性格として、<攻める事を優先して、引き下がる事は、自尊心が許さない>と言う気持ちが働き、常に難局打開に取り組むのが丁の気質です。
だから、当然ながら反発される事柄が予測されますが、反発される事は<丁>としては意に介しません。丁に対しての反発、反論,反抗は丁に取っては、痛くも痒くもありません。
「だから、何だ…、だから、どうしたと言うのだ…」と開き直り、妥協するとか、同じテーブルで話し合う…なんてことはありません。自分の世界を中心として生活されている…とみるのが、丁を捉える時の一般的象意です。
これは、南南西に位置して、しかも陰干故に、内面の奥底に傾斜しているからなのです。南は、文人、教育者、学者の場所とも言われ、更に言えば、<神様の位置>で、自尊心を潰す位ならば死んでも構わない…と本気で思います。
気難しい丁に対して、どう接すれば良いか…との疑問も出て来るかと思われますが、
対処する方法は…
反論する対峙を避けて,
相手の懐中に飛び込む事です。
なるほど、そうですね!
判ります、判ります
そうなんですか!
相手の懐に入り、<冷静沈着>の部分が出てきた時に<物事の提案>をしてみる事です。
一度試してみて下さい!
最後まで読んで戴き有難うございました。
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