10干の”丙”の読み方と、その特徴は何ですか?
丙 | 五行 | 方位 | 12支 | 陰陽 | 八卦 | 味覚 | 九星 | 数理 | 色彩 | 季節 |
へい | 火気 | 南 | 午 | 陽 ○ | ☲ | 苦み | 九紫 | 2 と 7 | 赤 | 夏の始め |
丙は(へい)と発音、日本では<ひのえ>と呼び、丁(てい)と共に五行では火気に属します。丙の火気の最たるものは大きな物では<太陽>であり、丁の火気は、江戸時代では行燈の光、大正時代ではガス灯、今は、仏壇の前に手向ける燭台に灯る蝋燭の明かりが丁の明かりです。
太陽の輝きが丙となるので、華々しい輝きを放つものを丙としました。社会においては華麗なる世界や、その業種の最高峰が<丙の領域>となります。
サッカーでも野球でもトップを取るのが<丙の領域>。人は皆、トップを目指して練習を重ね挑戦して行きます。トップを目指すと言う事は<丙の空間>を目指しているとも言えます。
命式に丙がある人は、丙の空間をスムーズに動き回ることが出来ます。自分の領域ですから、存分に駆け回れます。逆説的に申せば、何かの事で、華々しい世界に到達できる力が与えられていると言う事になります。
丙の命式がある人ならば、その道のトップの領域に進む事ができると約束されているようです。あなたの願い、目標、進むべき方向性が決まったなら、後は、努力と忍耐を強いられますが目標は実現されます。
医者になりたい!、弁護士になりたい!、実業家になりたい!、社長になりたい!、宇宙飛行士になりたい!…と思っていて、アナタの命式に<丙>の10干があるならば、望みは必ず、叶う事が出来ます。
もしかしてなれないのは、たゆまぬ努力と、粘り強い忍耐が欠落しただけです。お金が無いからとか、体力が無いからと言っているのは詭弁です。
<丙の領域>は精神力が体力よりも勝る。
10干の”丙”の象意はどういう意味がありますか?
1 | *炳の語義,万物が発育、伸長する中で,その<姿形を次第に明らかにする気>。 |
2 | *活発なる気性は,派手さを求め、その力,<先へ出て後には引かない>。 |
3 | *諸事万端,<見てくれを好む>。 |
4 | *乱暴な手段も取るが,気は散漫。飽き易く,派手な役回りを致す。 |
5 | *進む事だけで、退却するのを知らない。急性なる事象で燃えては冷める。 |
6 | *物事の処理は素早いが中途半端で他に感心を示す。始めは熱心,終りには飽きる。 |
7 | *物事に大雑把,細かい事を嫌い、持続力が欠落。よって親しみやすいが離れやすい。 |
8 | *教養,資格,技術を身に付けた人は功なし名を遂げる。 |
9 | *無教養,薄情な人は物事を軽視,自らが失敗の道をたどる。 |
10 | *愛情軽薄。言い訳の,言い訳をする |
11 | *権威,肩書き,ブランド指向。 |
12 | *財産 利益 華麗 世間体 火難の相 |
13 | *大きな顔立ち,艶があって美懇。 |
14 | *見境を付けずに行動するが、離合作用が伴う |
15 | *尻切れとんぼ。最後の『詰め』まで集中する事が必要です。 |
<丙>の鑑定例 ある日の夕方鑑定所に来られた中年女性が着席するなり、次のように話されました。
「転職ばかり繰り返していますが、私の適職とは何がありますか?」
①アナタは前進のみで引き下がる事ができない性分ですので、人間関係でのトラブルが絶えません。
②ある程度の我慢は忍従するのですが、プライベートの事を指摘されると、強烈に反論します。
③知識、技術、才覚などの裏付けがある場合は、持ち前の華麗さで乗り切り、忍従も簡単ですが、博識、技術、資格がないと何事にもムキになり反撃をします。痛い所を突き刺されると、抵抗しますよね。
私は打開策として次の様な内容の説明をした覚えがあります。
やみくもに適職を探すのではなく、まずはスキルアップを考えましょう…! 資格と技術の習得が、どんな仕事に対しても戦場での刀となります。<資格が身を守る,身を助けてくれる>なるのが、あなたの適職です。
10干の”丙”の現象はどういう物があるのですか?
気質 | 活気あるが,付き易く離れやすい。付着作用 |
人体 | 両眼,心臓、精神,目標 <肩> 精力減退 視力 血行 脳神経脈 赤血球 |
人物 | 中女,中年者,知恵者 、美人,派手,騒々しい人 前進する事だけを考え、退却する事を考えない |
病気 | 熱病,急性肺炎,心臓病、眼病,動悸,精神錯乱 |
場所 | 騒々しい所,火を扱う場所, 大勢の人 |
物象 | 美しい物, 赤い品物 火に関係した物, 四角い物 |
雑象 | 角より三件目,美術品がある、 華麗な美,激しい色情, |
仏教の世界に諸行無常とありますが、意味は、<つくられしもの、移り行く>と言われ、何事も、いつまでも今の幸せが続くと思ってはいけませんよ、必ず続かなくなることがありますからね…と言う事です。
丙の場合、この頻度が激しいのです。良い事があれば、直ぐに悪い事が現われ、悪くなるのか…と思えば、良い事が直ぐに出て来ると言う事です。
人物でも、怒ったかと思えば、直ぐに尻尾を振ってきたり、判ってもらえたと思っていたら、同じ質問を聞いてくる、と言った具合です。赤鬼と青鬼が交互に飛び出してくるのが<丙>の関係であり、丙の持つ特徴です。
丙は火気の陽、燃え盛る太陽の如し…人物に於いてはある程度の距離を保つ必要があります。
馴れ馴れしく、むやみに近づき過ぎると、
心身ともに<大火傷(やけど)を負いますよ>。
最後まで読んで戴き有難うございました。
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