一時停止をキチンとしていればなあ…!一旦停止して、あの人の気持ちを流してあげましょうか…ね?

九星気学に”あの世”を知る”神通力”はありませんか? *011

目次

占いを使って亡くなった人の”想い”を知る事は出来ないでしょうか?

宇治橋

ある日の午後、鑑定所に現れた女性。白髪の女性は、そういうと、涙声で、堰き止めていた水を流す様に話し始めました。

今、ご飯を食べているんでしょうか? 
好きなお茶も飲んでいるんでしょうか? 
私たちの事を恨んでいるんでしょうか? 

ハンカチで目元を拭いている姿からは、何か自分自身に問いかけている気もします。他界されて2か月、いまだに父の事が忘れられない…亡くなった日の生年月日を聞き取ると、涙声から嗚咽へと変わって来ました。あの日の事が又、思い出されてきたようです。

科学的な答えはできませんが、死者を想う気持ちを判り合えるのも占いかと思い、亡くなった日時をあの世の誕生日として宿命星を算出してみて推測する事は可能です。

延命措置をしなかった事を悔やんでいます…父は私の事を恨んでいませんか?

医師に「腸瘻」しますか?…と言われた時、「延命措置はしません」と言いました。亡くなる時も、きっと、お腹がすいていたんでしょうね。ご飯を、もっと食べさせてあげたかったです。病院も、もっと点滴とか栄養剤を入れるとか、何とかできなかったんですかね。お茶は良く飲んでくれてました。あの世でも、お茶を飲んでくれていますかね。エンシュアリキッドという缶詰だけでした、最後は…水も飲めませんでしたね…。

墓参り

あの世でも、お茶を飲んでいますか…

鑑定者の私が、「死んだら、ご飯もお茶も飲めないんですよ…」と言ったとしても無理な話。この白髪の女性の中では父の死は受け入れられていません。

占い的に言うと、この白髪の女性は“一白の世界をさまよっている”と解釈します。精神障害ではありません。死という現実の別れを強いられて混沌とした空間を漂っていると理解します。はっきりしない、ボーッとした世界で、見えるようで何も見えない世界。僕は鑑定中、思わず、一白の世界に引込まれない様に、自分の足元を何度も見つめました。

九星気学の神通力で、”あの世”の生活を知る事はできますか?

更に女性は語り掛けました。49日も過ぎて、父の事が思い出されてなりません。兄は、冷たい人です。兄の言う事を聞いたばかりに、こんな思いをしなければなりません。父は、ご飯を食べていますかね。私たちがしたことを恨んでいないですか?

どんなに強い人でも愛する人を無くすというのは、簡単に耐えきれるものではありません。そして、後悔が怒涛の如く押し寄せてきます。あの時、ああすれば良かった、こうすれば良かった…と。

死の星”一白水星”は、二黒土星が支えています。その二黒土星の象意に「後悔」があるのです。この<後悔>があるから、一白水星は、後悔を原動力としてマルチの波紋を起こします。水の抵抗は、押し上げて山を作り、水紋という波長の波を作り出します。この、泥の二黒という<抵抗>が無かったら、永遠に、水の中、水蒸気になるまで待っているだけとなります。この事から、後悔ばかりしていると、…いつまでもメソメソしていると、一白の水が濃くなり、泥水が、更に<水性>が強くなり、<我が身が翻弄>されるのです。<後悔>は二黒土星、により、<立ち直る>条件ですね。

私は亡き父の生年月日と命日の日を聞き取り、娘さんとの繋がりを算出しました。***** *****家族関係と没後の環境を算出して彼女に説明をする。

1.腸瘻をした場合、長時間のベッド生活が続き、エンシュア点滴ですと2時間は懸かります。

2.管から浸出液が出てきたり、異物が腹にあるので、イライラして癇癪を起す人もいます!

3.介護する人も並大抵ではありません。 

すると彼女は…えっ…そんなに時間がかかるんですか?

2缶ならばもっとです。しかもベッドの上での食事です。点滴スタンドを持ちながら、トイレに行くと言う事もあります。腸瘻を選択した場合、本人の辛さも考えなくてはなりませんね。

業を煮やしたか…彼女は

私が聞きたいのは、
あの世で、どんな思いをしているかなんです!

 ……とご立腹!

“まだ49日前見たいですので、あの世とこの世の空間を行ったり来たりしていると、一般的には言われていますね。あの世に行くと言う事は、肉体はありません。食べる口もなければ、消化するお腹もありません。霊魂だけが作用していると、これまた世間一般の考えですね。”

非常にデリケートの内容なのでかなり真剣になりました。占いは、誕生日の生年月日を根拠として現世を推命します。来世の事を推命する根拠はありません。しかし、来世の父を思う気持ちが私を動かしました。他界された生年月日から、来世での推命を鑑定して見ました。23回忌など、死後も魂は生きている…と仏教では言われております。

私は、話をつづけました。

亡き父の命式は娘さんの命式を包み込んでいましたね。お父さんは、他界されても、アナタを見守っている気がします。

ご飯は食べていますか…? 」 あの世では、ご飯を食べるという習慣は無いようですよ。

あの世に旅立つときは、お腹を空っぽにして旅立つものです。あの世のご飯は、知識、精神、想い…らしいですね。

もっと、ご飯をたべさせてあげたかったです、今更ながら思います

あの世に旅立つ前は、あの世の世界に順応する為に身体を空っぽにする必要があるんです。

でも、お腹を空かしてたら、旅たち出来ないでしょう?

あの世は精神だけの世界ですよ、ご飯を、食物を、精神に変化させなければなりません。お父さんは、意識的にご飯を控えていたのではないでしょうか? お父さんは、あの世の覚悟を、あの世への旅たちの覚悟を取り入れていたと思います。

でも、「腸瘻」をしていれば、長生きできたんですよね… 」

しかし、苦しみ、イライラ、癇癪、介護疲労など、課題も続きますよ…。

占い師の限界としては、この星と、この星が、こんな配列となっており、根拠をもとに推命すると、確実にお父さんは、アナタの事が気になっているので、アナタを包んでくれています。

「お父さんは、<胃ろう>をしなかった事を怒っていませんね…」 

していませんよ…、帰ったら仏壇に向かって、温かいお茶の湯気をお位牌に手向けて下さい。

判りました有難うございました。今日まで、泣いてばかりでしたが、さっそく仏壇にお茶を上げます。

背中を向けて帰り歩く娘さんの後ろ姿をみて、

あなたも優しい人ですね…

と別れ際に放った言葉が印象に残りました。優しかった父の事が思い出されたのでしょう。

そして、優しかった父を探しに来たのかもしれません 

またね!

最後まで読んで戴き有難うございました

    

宇治橋

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