10干の甲(きのえ)が持つ象意の意味と現象とは? *059

10干の”甲”の読み方と、その特徴は何ですか?

甲	五行	方位	12支	陰陽	八卦	味覚	九星	数理	色彩	季節
こう	木気	東	寅	陽 ○	☳	酸味	三碧	3 と 8	青	春の始め

甲と書いて”こう”と発音、日本では”きのえ”と発音します。一般的に甲の文字は”申”の文字に似ているから、申は神様の神の”つくり”と同じだから、甲と申は神様の事である…とまことしやかに囁かれたことがあります。

昔、中国の歴代王朝の”殷”の前に”夏(か)”という国があり、政治、戦争、治安を目的に<カメの甲羅のひび割れ>で吉凶を占っていたと言われています。

地に於いては植物の発芽作用、天に於いては稲妻落雷による電気の通電作用から、”ひび割れ”が何かを創造、創作する暗示かと考えられました。

甲の特徴は五行の中でも発展、発育、伸長の意味がある木気の陽が”甲”です。10干の中でも清く正しく美しくをモットーとする星です。色彩は青の象意があり、暗黒の宇宙から地球に届く色の中で、青だけが可視光線となり地球に届きます。

…と親を困らせた子供の時を思い出して下さい。七色の光の中で、唯一、青だけが地球に届くのです。海の青さ、湖の青さ、空の青さと共に”研ぎ澄ませる力”があるのが、青で、<甲>の力なのです。

甲の10干を持つ人は、<特殊な才能を持たされている>と思っても良いです。ただ、本人にも、それが何かを判っていません。一見すると<変わった人>と思われやすく、人の輪に入るのは簡単には行きません。

でも、それが甲の人の生き方なんです。甲は、<雪原の孤木>という暗示があり、人々の輪から離れてはいるが、人々から羨望の眼差しを受け取っています。

甲は甲らしく、正義、王道、倫理を徹底した道を生きる事です。甲の周りの人たちは、そういう生き方に憧れさえも感じていますが、甲の倫理観を納得するが、どうしても浮世の現実に合わせる生き方を選択してしまうのです。

10干の”甲”の象意はどういう意味がありますか?

<人物でとる>と次のような意味があります。

1	十干の初めで新しい気。宇宙からの天の気。　※十干では、甲　壬　丁　が最良の十干
2	草木の種子が表皮を打ち破る力を甲の気として，発芽するエネルギーが活発。
3	激情だが広大なる道徳を重んじ、大勢の人の上に立つ資質が充分あります。
4	人望ありて，運気も旺盛。<ムダ口を叩かない>。
5	<剛毅一徹>。目下の者を愛し目下に金を惜しまない。眼力優れ10干の中で最高。
6	甲が命式に一つでもある人は，始めは下位でも必ず高位へ出世します。
7	甲の女=度胸ありて，道理をわきまえた男勝り。
8	<名誉>　  <地位> 　 <一徹> 　　< 完遂>　　<一本気>
9	視力が鋭く、青白い顔，心身共に堅固で忍耐力が強い
10	不屈の精神で、最後までやり遂げ、慈悲心がある。
11	家庭を顧みず事業に精を出し、人の流れに任せ、逆らわず、口数少なく人の上に立つ
12	公平無私，分け隔てなし。
13	短気で怒りっぽい。容赦しない
14	道理を踏まえての行動、よって上司，権力には対抗する
15	十干では、甲　壬　丁　が最良の十干とされます

甲の方位は東となりますので、自分の星の生気が東に回座した年月に方位取りを、行なえば、<種子が表皮を破るような力がある甲の気>を授かります。

• 何事も上手く行かない
• 勉強の成績が伸びない
• 仕事が失敗ばかりしている
• 彼が彼女が見つからない

こういう場面に遭遇した時、一度、甲の方位の裕気取りを実行して、運勢の改善、修正をしてみたらいかがですか?

“甲の裕気取り”としては、<木気法>と<水気法>との併用が望まれますが、<金気法は避けた方が良い>ですが、知らない内に<埋め物>をやってしまっていることが多いので注意を要する処です。

10干の”甲”の現象はどういう物があるのですか?

<甲の現象>としては次の様な事があげられます

気質	鎧の意義　　頑丈剛健な核，殻を打破する強力なる気　　冷静沈着な活動性ある気
人体	首から上で、頭，両肩，肝臓　胆汁　黄疸　鼻
人物	長男,主人，高尚，頭の上に立つ勇気ある人
病気	動悸，肝臓，痙攣性の疾病、頭痛，肩こり，ヒステリー
場所	貴人，目上がいる所、林，立ち木
物象	頭上に頂く物　柱，材木等の木材関連
雑象	発芽，新規事業　立ち木の首吊り

男性は無口で真面目、青白い顔で眼力が鋭い人と予測鑑定できます。甲甲の人物は総じて真面目な人が多く、無駄口は叩きません。甲の男性には、言葉を良く選ばないと反論を買いやすく、冗談が通じません。真面目、真面目の堅物くん…です。　　　　　　　　　　

女性は、キャビキャビしている人は少なく、冷静沈着な人が多いです。可愛さ少なく、姿勢を崩しません。女性も眼力が強く、占者の私の言葉を聞き漏らさないように神経がピリピリでしたね