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東洋の占いにおける陰陽五行説と”相生と相剋”の関係とは何ですか? *002

gonさん

“東洋思想は陰陽の考え方”、西洋思想は、並列思考、右と左で判断します。中に取り込むか、左右に並べ、比較対称するかですね。陰陽は、諸行無常で常に変化し続けますが、”西洋思想は比較対称の考え”で、”分析力”です。鍛え上げる日本刀と成分分析のゾリンゲンのナイフの違いですね。

目次

占いで言う”陰陽五行”とは何ですか?

白百合

東洋占星術では中国伝来の思考方法で、陰陽説と五行説から成り立っています。この二つは一緒で、切り離しては考えられません。又、算命学では五行説は、平面五行説と立体五行説から成立しているとも言われています。

陰陽説とは、地球を始めとして、この宇宙は陰と陽から成立していると考えられて。相対するものが存在すると理解します。

昼と夜、男と女、好きと嫌い、物事に遭遇した時必ず反対の物事があると言う事です。

左図の黒い部分が陰として白い部分が陽とします。黒の陰には白い陽が潜んでいる、白の陽には、黒の陰が潜んでいる…と解釈します。

男の中には女の部分、女の中には男の部分、など人間の中には、陰と陽が出たり入ったりしてるとも言えます。

始めに闇の中に光が現われ、陰と陽生まれ、天と地が現われた。物事には陽の部分と陰の部分があるものだ…と考えた。これが陰陽説の始まり。

五行説は森羅万象の象意を(木)(火)(土)(金)(水)に分類したものです。五角形の矢印の方向に助ける力が働き、星型の矢印の方向に剋する力が動きます。

この世の自然界に存在する物は、この五気から成立している考え方で、現象として眼の前に現れる物事を五行に分類、その相生相剋を判断する考え方を占術として捉えました。

占いのツール、”五行相生相克の図”で説明します。上記の図を良く見て下さい。外側の矢印方向に向かっているのが相生関係、これが基本。この基本を生きて行く上で、自分なりに解析、自分の目標に向かって活用するのです。

この、木 火 土 金 水 の流れは、人、モノ、カネだけではありません。社会、経済、国家、哲学、天体など、あらゆる処での流れです。発音は、もく、か、ど、こん、すい、 と発音する事も覚えましょう。

★ あなたが、仕事で悩んでいる時は、土と金の作用を観ます。

★ あなたが、勉強で苦しんでいる時は、木と火の本能を観ます。

★ あなたが、精神的な苦悩が蓄積されている時は、水と火の力を汲み取ります。

その時の状態、求めるものを五行に変換して”相性”を観ます。仕事が嫌になったら…、 転職したくなったら…、あの人が嫌になったら…、まずは、相性を考えましょう。

占いを勉強してくると、「人の心が、ある程度、理解できる」様になります。人の心が判ると、それに対応する自分の気持ちも判り、相手も自分も良くなる方法を考えることが出来ます。

まり子さん

相性が合う!…って判るわ、あの人の気持ちが、判るから…!

五行の”相生”と”相克”とは、どういう意味があるのですか?

相生(そうしょう)は相手を活かし自分も生かせる気。ウマが合う、何となく居心地が良い。                  相剋(そうこく)は、相手を活かさず自分も嫌になる気。比和は仲間意識が強い関係。

相生だからと言って安心してばかりはいられません。なぜなら、相生が変化していつの間にか相剋に変わってしまっていた…と言う事例は沢山あります。

相剋だから逃げ回ってばかりいたが、一寸した事をした事で、相生の間柄になってしまった…と言う事もあります。

物事が偏向するか、調和が保たれているかで相生となるか相剋となるかに変化します。相生の図を見て下さい、隣通しが助けられ、助けて行く関係が、相生です。対する関係にあるのが相克関係となり助けてくれる気も潰してしまうのです。

穏やかで、静かな水の人と、口角泡の如く、上から目線で、まくしたてる話し方の<火の人>とは合わないモノですね。実際の鑑定では、五行に象意を当てはめるのではなく、象意を分解、分析して、この五行だろう?、あの五行だろう?と推測して導きます。

よって占う人によって解釈が違う事がありますが間違ってはいません。占者の判断と相談者の解釈が一致した時に最高の閃きが走ります。

五行の”中庸”とは、どういう意味があるのですか?

相生だ!相克だ!と慌てず相生と相克のバランスを意識するのが大切。これが中庸。<調和のバランス>、<偏向のない社会>、<中庸の精神>など、ライフワークとしての言葉ですね。このバランスが崩壊すると、次のような状況に陥ります。

1相手を攻撃、汚れた言葉で切り返します。
2命の重さを軽く見ます。
3信ずるモノを失います

相生と相剋のバランスの起点は”自我”です。バランスを保つ中庸の精神がとても大切。

バランス調整 黒
バランス調整 白

相生でも相克に変化、[逃げ場のない迷宮」に入り込む事があります。常にどちらかに傾いていないかを、自己診断して、中庸となる様に<自己修正する>事がとても必要なのです。

例えば誰かに何かを伝えようとする時など、あれも話したい、これも伝えたい、何を、どんなふうに、話せばよいのか?が判らず、…内容の整理整頓がつかず、結果的には欲張りとなり支離滅裂状態。これでは、中庸を取るなど、おぼつきません。

何事も、陰と陽に整理整頓してから話す事です。意見を求められた時や、セールスしなければならない時も、新しい企画を通そうとする時も、陰と陽に整理して、それぞれの<相生>、<相克>、<比和>を考えて下さい。必ず、上手く行きます。

この“中庸を取る”という処世術はとても大切で、常日ごろ僕も目指している世界ではありますが、どうしても偏向した考え、生活、交際、仕事ぶり、など幾つになっても到達できない世界ですね…。

りゅう

確かに、うなづく所がありますね! 中国歴史書の<中庸>を紐解いてみますか?

東洋占星術である占いを勉強して行くと、中国の古代史、歴史書、文学を学び取る形にもなり、中国では占星学を学問として捉えたと言う意味を実感します。殷、周、秦、漢、随、唐、宋、元、明、清、…王朝の流れの初めの殷の前にも、<夏>という国があり、亀の甲羅で、占っていたことを知り、占術歴史が4000年と言うのも納得致します。

またね!

最後まで読んで戴きありがとうございました。

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白百合

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