従順で働き者の12支、”未”の性格とは?

成長➡開花➡結実➡種子化の4工程の人生において、発芽から成長の過程を経て、結実を目指す時期が未です。
時間軸は、観覧車に例えると頂上から少し下がった処で、今までは頂上にいたのですが、地上に降り始めたところです。地上は大地の力、五行の<<土気>が動き始めます。
土気は”甘みの味”と”温かい養分”に包まれています。自然界の植物、野菜も当然ながら甘みを帯びてきます。トマトにも、キュウリにも白菜にも<甘み>がついてきます。リンゴにも、バナナにも、<味>がついてきますので、味が着く作用を”未の作用”として12支の支にしたのです。
10干は空間軸を、12支は時間軸として捉えます。下山を始めた頃を未の時間軸として捉えると、登頂を極めた興奮冷めやらない時間を終わらせる時間作用と、下山する時にも危険の無い様にと”気持ちを整理しなければなりません。

未の人物に整理整頓の大切さと、慎重さを重んじる人が多い”のは、ここから来ています。
おとなしいイメージが強い”未”ですが、<闘い>を、あえて避けています。戦えないのではなく、闘う事よりも何とかして”育成する事”を優先します。迎合でもなく、和合でもありません。自分より相手にとって最良の選択を考えているのです。
未の説明をします。
| 12支の性格 (未) | ||||||
| 果実に滋味が加わる”味”が語源。 | ||||||
| 野菜植物が成熟して,甘い味が加味される。 | ||||||
| 陽の気が弱まり、陰の気の”涼風”が吹く。 | ||||||
| 老練にして,諸事万端,精密,緻密さを持って事に当たる慎重派。 | ||||||
| 神経質だが、一芸を秀でる。綺麗好きな人が多い | ||||||
| 気質 | 熱心 | |||||
| 小心だけに、”活発性無し”。 | ||||||
| 柔順で丁寧。 | ||||||
| 向学心 | ||||||
| 人体 | 胃,唇,筋肉 | |||||
| 腹膜 | ||||||
| 肌 | ||||||
| 腸 | ||||||
| 人物 | 思考に偏向性あり/物事に対する考え方も偏っている。 | |||||
| 物事の対処能力が抜群。 | ||||||
| 温和で弱気,何事にも控えめ。 | ||||||
| 病気 | 神経系統 | |||||
| 頭痛 | ||||||
| 脳障害 | ||||||
| 雑象 | 願望は万事好調、何事にも石橋を叩いて渡る。 | |||||
| 自分の家庭を見せたがらない。 | ||||||
| 警戒心が強すぎて実行には踏み切れない事が多い | ||||||
| 若者に似合わず,”老練の完全主義的”な考え方。 | ||||||
| 何事に対しても”納得行くまで,気が済むまで”、complete(完了する)を目指す。 | ||||||
| 倹約家なのだが、採算は度外視する場合も出て来る。 | ||||||
| ケチな性格から,”チャンスを喪失する”事が多い。 | ||||||
| 慎重なる思考で 温和で弱気、そして何事にも控えめな態度。 | ||||||
| 老練にして対外的物事の処理がうまい。 | ||||||
| 精密,緻密さを持って、慎重に事に当たる。 | ||||||
| 緩いが,確実に城を構築する。 | ||||||
着実に歩む12支、未の運勢とは、どんなでしょか?
丑辰未戌は土性、物事、季節、感情などを終わらせる役目があります。午の力を終わらせなければ、甘みがつけられないので、積極性よりも消極的にならざるを得ません。この消極的と言う象意は、丑辰未戌にありますが、それぞれの意味は異なります。

今は進むのではなく、やらねばならない大切な事がある。
| 丑 水気の終わり | 土との交わりによって根が伸びやすい。 |
| 辰 木気の終わり | 葉の伸長が終わり花が咲く。 |
| 未 火気の終わり | 花が終わり結果を目指す。 |
| 戌 金気の終わり | 果実が終わり核の、種子を目指す。 |
“未の能力”を活かせるには、どうすれば良いのですか?



未が未らしく生きて行くには、どうすれば…と言う事だね。当たり前かもしれないが簡単にできる事でもないよ!
次の事柄を実行しましょう。
| ① | 何事も”石橋を叩いて渡るで、慎重に。 | ※”念には念を入れよ”で確認する事です。 |
| ② | “自分の家庭を見せたがらない”で良い。 | ※”自分の家庭”こそが”自分の部屋”。 |
| ③ | “納得行くまで気が済むまで”やる事。 | ※安易な妥協は命取り後悔を生みます。 |
| ④ | “節約”に努めポイント溜めが倹約の初め。 | ※倹約をバカにすると”吝嗇”が始まる。 |
| ⑤ | “慎重に事に当たる姿が信頼の評価獲得。 | ※ミスをした時の悔しさを体で覚えよ。 |
| ⑥ | “城構築には”計画と実行の努力”。 | ※無理にチャンスを追わなくて良い。 |
| ⑦ | 料理も人も変わった味付けは飽きる。 | ※未の味付けは庶民的、大衆の味が良い。 |



なんでも、基礎と基本が大切なんだぜ!
未は、努力する人達が多いです。良く働き、良く学び、遊びも良くやります。頭の中には、物事を右か左か、上か下かと言う具合に整理整頓されています。その組み立てに、当てはまらない行動や考え方には、入って行けないのです。人生を見つめるにも、最終地点を考えており、物事の到達地点も考えて行動するのです。この性質は、種子を目指そうとする根本的な力が、そうさせているのでしょう。
種子を目指すとは、子孫繁栄を目指す事かもしれませんね。



最後まで読んで戴きありがとうございました。
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