
傾斜法での方位の見方を教えて下さい!
本命二黒土星で月命が六白の場合、傾斜法で見ると次の様になります。

本命の二黒は北の坎宮一白に遁甲します。
北は寒い所、当然ながら口も閉ざし勝ち。
必要以外は無口になりやすい。
余計な事は話したがらない…と推測します。
傾斜法という言葉は、最初は<向示角>という言葉で説明されていましたが、最近は傾斜法という言葉が馴染みやすくなっています。
どちらも、その方向の方位の力が作用して来るという説明がされています。
本命(年盤)が二黒で月命(月盤)が六白という例題の場合、
月命六白を中宮に配した時、本命の二黒は何処に来るのか?と聞いています。
そして、その時の<方位の力とか性質>を知るのです。

そんなぁ、方位に力があるんですか?
あるのです。


今、あなたは部屋の中でテレビを見ています。画面の様子から、けだるい感じがします。
今、あなたが存在している、この空間を中宮に当てはめるのです。
中宮は五黄土星が働いています。五黄は破壊力、崩壊力と勉強しましたよね。
仕事の慌ただしさとか、張り詰めた空気、緊張感が五黄の力で崩壊しています。
張りつめていた緊張がほぐされたと言う事ですね。
中宮の五黄に来た時は、一息つくのですが、次の事を考えながら一息つくのです。
僕は中宮に来た時は、スパイラル階段の一番上に来た時ですよ…と
よく皆さんに言う事があります。
人生階段の、大きな広い場所で、一段上に到達した時ですよ…とね。
五黄の力で、その階段の平面を如何にして築くのかを問われています。
だから、今までの9年間の反省をしたり、今後9年間の青写真を作ったりします。
そんな大事な時に転居したり、新規仕事をしたりするなど言語道断、八方塞がりであることを認識しておくことです。
方位の力として、中宮五黄の方位の力として覚えて於いて下さい・・



これが中宮五黄の使い方の一つですね
画面の中からテレビのチャンネルを回そうとしている、あなたの中には、
けだるい感じの部屋の中ですが、何かを求めています。
其れがチャンネルの選択という動作を産んでいます。
今、仕事から解放されて、やっと掴んだ安らぎのひと時。
しかし、頭の中には次なる行動を模索しています。
二黒の六白の場合、北の坎宮一白水星に傾斜しているのですが、
一白は<休みながら動いている処>と解釈します。



それって…夢見ているのじゃあないですか?
そうなんです。
一白の象意に、<夢を見る>とか<夢遊病>というのがあります。
この、<夢>というのが北の一白の方位の力と言えます。
どんな星でも、北に遁甲した時は、この<夢>暗示を受け、夢みたいなことを口走ります。
まして、
北に傾斜している二黒六白の場合、<夢のお告げ>というのを密かに大切にするのです。
傾斜法という占術自体に、この方位の力は潜在的に潜んでいます。
北に傾斜していると言う事は、北の性格、感情、考え方などを初めとして、人体にも影響を及ぼし,下関係の疾患に罹患しやすくもなります。
本命月命の疾病の他にも北の疾患の影響をうけてしまうのだ…と思って下さい。
今まで勉強してきた、本命、月命だけが自分の星だと思っていましたが、考え方を少し変えなければなりませんね。
本命、月命の他に、傾斜宮の性格とか、象意も考えなければならない…と言う事です。
もちろん、本命、月命を優先しますが、物事は表と裏があるように、
潜在的な性格とか思考力という物が影響を及ぼしてくると言う事も考えなければなりません。
方位の力と言うのは、表面だけではなく、
潜在的な部分からの影響もあると言う事を覚えておいてください。
この考え方は、対人関係の部分で非常に参考になります。
二黒本命で六白月命は、探り上手、スラスラと白状させられます。


二黒定位の坤宮には、”しゃべりの三碧”が 新芽の如く話を引き出してきます。
本命二黒の月命六白は北の一白傾斜、ベラベラと、しゃべりません。
しかし、時を得た時、活舌となります。
特に、六白象意の<探る>力が動く時は、サラリとした話し方で、執拗に食い下がるのです。
どこで生まれ、どんな生活で、学校は何々大学で、専攻は何をしていて、ゼミは誰先生…
など身上調査をさせたら天下一品です。
それは、六白中宮の時、二黒定位に三碧が来るからです。
初めの三碧は無口で警戒しますが、気心が知れたら、活舌が止まりません。
新芽も地上に芽吹くと、上へと伸びる勢いが活発ですよね。



最後までお読みいただきありがとうございました。

