
本命が二黒で、月命も二黒の場合は、二黒の作用が強いのですか?



そうです、二黒だけでなく六白の作用が出てきます。
本命月命が同じ場合は、先天盤の対冲に変化する…というルールがあると言うのは知っていますよね。あれです、あのことを思い出して下さい。


左図は先天盤。二黒は北に位置しています。その対中には南で乾宮で六白金星が遁甲しています。
つまり、二黒二黒の場合は六白金星に変化すると言う事です。



二黒が、六白に変わるんですよね!
二黒象意を持ちながら、六白の象意も現れてくる…と解釈してください。
何もかもが六白で鑑定してはいけません。
二黒は忍耐とか従順と言う象意がありますが、忍耐や柔順も限度があります。
物事は何事も限界があります。未来永劫続く物はありません。必ず終わりがあります。
二黒の忍耐が極まると、爆発して崩壊を伴い、<無の状態>を作り上げます。
この無の状態を作り上げる起爆剤みたいなものが<六白の力>で、二黒二黒の特徴です。
柔順で忍耐強い二黒が限界を迎えた時、
六白の力が、じわじわと二黒に<行動への促し>を進めているのです。
この場合、二黒の指示がなければ、六白は動きません。
変化するからと言って、勝手に六白の象意が出てくるのではないのです。



鑑定は二黒か六白のどちらで、するのですか?
先ずは、二黒の象意で鑑定しますが、六白の象意でも問いかけてみるのです。
例えば、仕事はどんな仕事についていますか?
と問いかけ、その仕事が従順で忍耐強さを求めてくる業種ならば、二黒の仕事で良いです。
行動的で、自分の判断で作業を進めなければならないような仕事は、
積極性を求められる六白の仕事と鑑定します。
車の運転、電車や観光バスのドライバーも六白の仕事です。



先生、二黒を基本に話して、
六白の象意も盛り込むと言う事なんですか?
そうです、二黒の象意が基本で、
それと付随してくる象意として六白の象意を加算してアドバイスしてあげて下さい。



二黒二黒の特徴は、積極的で開放的な心を潜在的に保持している人と思って下さい。
本来の二黒は従順から、大人しく、良く人の意見に従うのですが、
二黒二黒で六白変化の場合は、大人しくありません。
気が強く、強引で、何事にも直ぐに取り掛かる人が多く、考えて行動するよりも、
行動しながら考え、間違えたらすぐに軌道修正を断行して行く様な人です。
女性ならば、直ぐに嚙みついて来る感じの人が多く、一言で言えば、男性的な考えの持ち主。
男性の六白は行動的で、仕事も遊びも、スポーツも、ガンガン飛ばしていく人が多いです。
しかし男性の六白は素顔を見せない所があり、本心を探るには、かなりの時間が必要です。
男性も女性も本心を明かせる人と言うのは皆無に過ぎません。
人生という、世の中を裸のままで渡る事は無理ですし、ありえません。
六白は、それを痛切に感じているので防御の体制は常に構えています。



二黒二黒の場合の纏めとしては何が言えますか…?
二黒二黒の六白変化の場合、<陰が陽に長じる時>として捉えて下さい。
陰は☷で、三陽の☰に変わろうとしている時なのです。
易の世界では、老陰が老陽に変わろうとしています。
心労に耐えて耐えて耐え抜き、我慢の限界になった時、
我慢から<抵抗>という一歩を踏み始めたのが、六白の兆しが見えた時なのです。
本命二黒で月命二黒の場合、この<抵抗>という言葉が強く現れ、
言う事を聞かない奴とか、自分勝手という烙印を押されがち、周囲に負けないで下さい。
仲間ができるまで、強気で行くのが良い選択かと思われます。
最後に孤独になりがちなので、異性との交わりには、よくよく注意する事です。



最後まで読んで頂きありがとうございました。

