
- 八卦と九星気学との関係はありますか?
- 本命と月命を易卦に変換して鑑定してみたいのですが…
八卦と九星気学との関係はありますか?
九星気学では後天盤定位盤があり、常に年月日時に移り変わっていきます。
五黄中宮時の盤を基本として、ある一定の方向へと遁甲していくのです。
後天盤の宮には、それぞれの九星がありますが、易の八方位と同じ意味が通じます。

中央に五黄土星があるのが後天盤の特徴。
先天盤には五黄土星は無いです。
五黄土星は先天盤では各季節の土用に配置。
春の土用
夏の土用
秋の土用
冬の土用
先天盤の方位と易経の方位は同一で、先天盤が通用している時代が易経も盛んであったかと思われます。
5000年前の中国で伏犠氏によって生まれた先天盤と易経が、長い間重宝がられていたのです。

先天盤には五黄土星がありません。
乾宮が南に配当してあり、南は後天盤では九紫火星があります。つまり、後天盤南の九紫には六白の乾宮が配当されていると考えられます。
後天盤南の九紫には、六白の象意も潜在化していると理解します。
これは、九紫には燃え上がる力が進み積極的になるという暗示が起きると解釈できます。
九星気学は易経から派生されたと言われていますので、
<易経>、<先天盤>、<後天盤>の関係を改めてまとめました。
坤 | 艮 | 坎 | 巽 | 震 | 離 | 兌 | 乾 | 易 経 |
地 | 山 | 水 | 風 | 雷 | 火 | 澤 | 天 | 正 象 |
二黒 | 八白 | 一白 | 四緑 | 三碧 | 六白 | 七赤 | 九紫 | 後天盤 |
土 | 土 | 水 | 木 | 木 | 金 | 金 | 火 | 五 行 |
四緑 | 三碧 | 二黒 | 七赤 | 九紫 | 八白 | 一白 | 六白 | 先天盤 |
木 | 木 | 土 | 金 | 火 | 土 | 水 | 金 | 五 行 |
西南 | 北東 | 北 | 東南 | 東 | 北西 | 西 | 南 | 方 位 |
これらの図表から、相生、相克、比和を活用すれば、易の判断の参考になることがあります。

これらから何が判るんですか?
例えば、後天盤九紫火星を本命に持っている場合:
易卦は乾で、進む、強いなどの意味があり、天の正象から、高い、大きいと推測されます。
五行では<火気>があり、文字通り燃える人、情熱的な人と判断できます。
そして、九紫火星の先天盤から六白金星が推測されるのは、「動いて止まず」の象意です。
よって、乾の人は
高い地位を求めて、熱気があり情熱的で物事に向かって行き、常に止まる事が無く動きっぱなしの生活環境に身を置く人だと推測できます。
本命と月命を易卦に変換して鑑定してみたいのですが…



いいですね! 面白いですね…やってみましょう!
例えば、本命が九紫で月命が六白金星の場合、
本命を外卦として、月命を内卦と仮定、卦は14番火天大有とします。


乾の天より上にある離。燃える太陽が万物を照らしている。飛行機で雲の上を照らす太陽をイメージ。火も天も手に掴むことはできない。空想、理想だけに走りやすい。
大有は空想的な理想論を示す場合もあり、実存に適さない大きな事もある。文明を表す離と剛健の乾徳を用い、内容を確実に固めることが必要となる。
- ①運気上昇中で恵まれている。
- ②力量がある人は吉、常人は負担が重い。
- ③背伸びをせず中身を充実させよ
このようにして、九星気学の本命と月命を、上の卦と下の卦に配当してみると、九星だけでは見られなかった象意が感じ取られます。
この14火天大有も、ほぼ全陽の爻で、強くて、進む気がひしひしと感じられますが、五爻が陽位にして陰なので不正となるのが気になる鑑定と意識します。
当然ながら、中年痔の入り口当たりで、落ちこむと推測できるので、調子に任せて人生を上から目線で歩いていると、落とし穴が待っていると判断します。
物質的な穴なのか、経済的な穴なのか、精神的に落ち込むのか、いずれにしてもストレスからの呪縛は簡単には解けそうもありません。
強いばかりが良いのではなく、強さと弱さを併せ持ちながら生活して行く事の大切さを認識してください。



易経を学ぶことで、九星気学の解釈に深みが出てきた気がします。



最後まで読んで頂きありがとうございました。

