
- あの線は何の線ですか?
- 竹のヒゴみたいな物と関係があるのですか?
- 本当に”あたる”のでしょうか?
あの線は何の線ですか?

六段の形で現わされているのは陰と陽の観念から現わされています。
実線が陽、強そうですね。破線が陰を現わし弱いとか、欠けている感じを表現しています。
一番下から上の方に”進む”と言う意味合いがあり、古代中国の人は、自然を観察して、自然の動きを理解したのです。
一段目、二段目の線を”爻”と呼び、一番下を初爻そして二爻、三爻、四爻、五爻、上爻となります。詳しくは、易の本を参照してください。
古代中国では、太陽を中心としている考えがあり、太陽は一つではなく,10個の太陽があり、毎日、毎日,代わる代わる現れて、夜は月と入れ替わっていると言う発想がありました。

10個の太陽と言う考えが、
後に十干という思想へと繋がります。
太陽と月の関係から、もしかして…と思い、陽と陰に気づき、陰陽説が支配されるようになったのです。
この陰陽説と自然界を五つに分類した五行説と言う流れを知り、<陰陽五行説>なるものが確立され、それが現代まで継続されています。すごいですね!
その自然界の陰陽説を身近に表したのが、あの実線と破線なのです。
実線を陽、破線を陰として、大枠で固め、その意味が配列を違えることで変化するという物にも気づき、それならばと八つのパターンを作りました。
八つのパターンにも奥行きがあるだろう…と更に八つのパターンを掛け合わせたのです。
それが六十四卦という物です。
あの実線破線には、深い意味があったのです。
竹のヒゴみたいな物と関係があるのですか?



束ねた竹のヒゴみたいな物を、ジャラジャラとするのは”筮竹”(ぜいちく)と言います。
その筮竹を使って、八卦をだします。八卦が出した易卦で、今後の事を占うのです。
結果だけではなく、今後の展開はどうなるのか、それはどんな状態なのか…、
未知の世界を知ることが出来る方策の一つです。
占いでは、タロットカードで未知の世界を知ることができます。
霊感、霊視などでも未知の世界を知ることが出来ます。
未知の世界は、見えていない世界で、誰しもが不安で一杯です。
そんな時、全部ではなくても、ある程度、少しだけでも、微かに見えることが出来たらば、
転ばぬ先の杖として安心できますよね、占いは、少しだけ”見通す力”を与えます。



他の占術との違いはありますか?
タロットカード、霊視、などは、各自が調べて下さい。
僕は、この易占で”筮竹を使う”処が、一番気に入っています。
筮竹は文字通り”竹”でできています。竹と言うのは、九星気学では八白の象意があります。
八白の象意には、止める、継続する、改革、変化すると言う意味と相続する象意があります。
現在の苦しい状態を変えたいと思う気持ちと、
今の幸せな状況を続けたいと言う気持ちにさせてくれる力があるのは、八白土星です。
中国、台湾などでは、竹を大事にしていると聞きますが、
竹の文字の意味に、<礼節を重んじる>とも言われています。
竹は節目があり、困窮している節目を超えて成長していく姿が、
真っすぐに伸び行く人にオーバーラップしたのかもしれません。
筮竹を操作する易者も、筮竹の神様に願いを委ねて神妙な気持ちで筮操作する態度が必要。
決して、面白半分に筮竹操作はしてはなりません。(僕の師匠の話です)



筮竹の”筮操作”は専門の先生の本を読んでください。
本当に”あたる”のでしょうか?
当たるか当たらないか!を求めるのは、数学的確率を求める発想かと思われ、考え方としては、右か、左か、を選ぶ”並列思考”かと思われます。
でも陰陽思考と言うのは、陰の中に陽があり、陽の中に陰があるという考え方なのです。
戦争の中には平和を求める声があり、平和の中には戦いを求める声がある…と言う事です。
苦しい時、その中に楽しくなる因子があり、
楽しい時には苦しくなる要因があるのだよ…と言っているのです。


当たりの中にハズレがあり、
ハズレの中に当たりが
あるのだとも解釈できますよね。
当たった時は自信を持ち、今の気持ちを更に奮い立たせる事です。
ハズレたと思ったら、その中で<奮い立たせる陽気>を探して下さい。
外れた原因を真相究明などはしないで良いです。
占って、あまり良くない結果が出たので、再筮をして、またまた良く無い結果が出たので、また再筮するなんて、こんな事をするなら、占わないことです。
八卦占いは、一度っきり、それっきり。
悪い卦が出たら、頭に鉢巻をする事だけで良いです。
今の運気の流れが動き、何かコツンと当たる感じがした時、筮を立てましょう。
半年先か一年先かもしれません。
それだけに初筮を立てる意味合いを深く深く慎重にすることです。
筮竹は易者に立てて貰い、八卦が出て説明を受けたら、理解するのは、あなた次第です。
納得するのもあなた次第、当たると感じるのも当たらないと感じるのも、
全てが、あなたの認識の仕方で、吉となるか、凶となります。



最後まで読んで頂きありがとうございました。

