初めに一言、お礼を申し上げます!
ここ迄、読んで戴き誠に有難うございます。
九星気学、10干12支、そして60干支と、良く投げ出さずに、ついて来てくれました事に感謝いたします。
特に60干支の説明は長く、皆様が飽きて来るのではないかと感じていましたが、どうしても、この説明は必要かと思われました。
さて、これからは今迄に勉強した事を駆使して実際の鑑定課題から疑問点を抽出して勉強して行こうかと思います。
尚、今日から記事の更新は3日単位に戻ります。じっくりと構えて行きましょうね…
命式は万年暦と言う一冊の本から算出していました。天象学会が発刊されており、私は大変お世話になりました。万年暦の見方、考え方についてはブログで簡単に説明出来るものでは到底ありません。
一昔前の占い師の必読書であり、この万年暦が無ければ占いは始める事が出来ませんでした。
しかし現在はパソコン、インターネットからAIの時代、占いの世界も進歩してきました。今は、スマホの画面で命式が簡単に作成できるのです。
スマホかパソコンで、<暦 計算>と入力すると「暦注計算-高精度計算サイト」CASIOなるものが検索されてきます。無料で使えて大変助かります。
九星の他に六十干支と27宿と和暦もあるので宿曜経占術にも利用できる便利なツールで精度も高いですね。最近は時盤も算出が可能であるとも聞いています。この時盤の算出にはかなりの時間が必要としましたが、今は簡単にできるもので、時代の進化を感じています。
私のブログも、この、”CASIOのKEISAN”を使って命式を算出して行きたいと思います。
嬉しぃ! …さっそく…開いてみます!
命式とは?
命式とは…何ですか?
生年月日から算出される記号みたいな感じのものですが、これで見えない物が見えて来るのですから面白いです。先ずは命式を観てみましょうか?
例えば貴方が平成4年11月18に生まれた人と仮定します。すると命式は次の表になります。
僕は、CASIO KEISANの命式に加算した独自の命式を作成して、日頃の鑑定に役立ていますので、参考にして下さい。勿論、いずれはアナタだけの特別の命式を作成しても構いません。
青山 龍男 31歳 | 西暦1992年11月18日 (水) | 旧暦1992年10月24日 |
日命 (日盤) | 月命 (月盤) | 本命 (年盤) |
戊戌 | 辛亥 | 壬申 |
八白 | 二黒 | 八白 |
(空亡) | (27宿) | (傾斜) |
辰巳 | 角宿 | 坤宮 |
一般的に気学は本命と月命だけで判断可能と言われていますが、僕は日命まで算出します。
<月命と日命が同一の場合、その星は先天盤の対冲に変化する>と言うルールがあるのです。
また逆に、時間の九星である時盤まで算出している人もありますが、四柱推命ならば必要ですが、子供さんの瞬間的な宿命を鑑定する場合以外は現実的には不要かと思われます。
子供さんの運気とか宿命は18歳までは、親の運気が守護している部分が感じられます。大きな解釈すれば、60歳の還暦を迎えるまでは、その人の運気ではなく、親の運気と親の運勢が影響しており、何らかの親の<守護作用>が働いています。
この事は、人間の一生は還暦を過ぎた辺りから、その人独自の運命が始まると思っ下さい。
俺は78歳、もうお先が暗くなってるぜ…!
とんでもありません、60歳がアナタだけの運気の誕生日なのです、78から60を引くと18歳、今、あなたは18歳の高校三年生なのです。お先真っ暗どころか、青春真っ盛り、怖いもの知らずの青年です。さあ、何を勉強しますか?
命式の読み方
本命は壬申の八白(ほんめいは、みずのえさるのはっぱく)と呼称しましょう。壬申を(じんしん)と呼称するのもありますが、どちらでも構いません。算命学という分野では壬申(じんしん)と呼称しています。
月命も辛亥の二黒(かのといのじこく)と呼称、(しんがいのじこく)と呼称しても良いです。
大切なのは、申の八白とか亥の二黒と呼称する事に慣れた方が良いかと思われるのは、八白には巳寅申亥の4つの12支があるのです。これは、どの九星にもあり、それぞれの12支の力が異なるのです。
巳の八白の特徴 | 気の強さが隠れている。波乱万丈人生は中年まで、以後は安泰する。 |
寅の八白の特徴 | 優しいのだが強引に進めやすい。何事にも辛抱する事が開運の道。 |
申の八白の特徴 | 面倒見るが結局は自分の為。仕事に遊びを入れ、遊びながら仕事する。 |
亥の八白の特徴 | やりすぎ、言い過ぎ、考え過ぎ。ひとりよがりの行動で失敗しやすい。 |
ただ単に、八白だとか二黒だとか、三碧だから…どうだとかと言わないで、これから気学を勉強されて行かれる人は、申とか、寅などの12支とリンクさせて理解して行くのが望ましいと思われます。申の八白だからね…とか、子の一白だってよぉ…
ねえ…っ、早く命式の見方を教えてよ…!
〇 〇 太郎 31歳 | 西暦1992年11月18日 (水) | 旧暦1992年10月24日 |
日命 (日盤) | 月命 (月盤) | 本命 (年盤) |
戊戌 | 辛亥 | 壬申 |
八白 | 二黒 | 八白 |
(空亡) | (27宿) | (傾斜) |
辰巳 | 角宿 | 坤宮 |
- 西暦の最後は曜日で月火水木金土日にある<曜の力>を読み取ります。
- 旧暦とは和暦の事で、農家では今でも使っている農事暦と似ています。
- 本命を年盤、月盤を月命とも言いますが占術に於いて臨機応変で対応しています。
- 本命を<体>として、その人の<動き、活動、行動、体力>を本命で鑑定します。
- 月命を<用>または<心>として、その人の<心、気持ち、精神>の心理を読み解きます。
- 日命を<霊>として、その人の霊魂など、心理行動の原点を探ります。
- 空亡は六十干支表の天干の力が及ばない12支で、日盤だけで判断します。
- 27宿は旧暦から算出して三九の秘宿を活用して<対人関係を探る>時に便利です。
- 傾斜法という占術で用いて、本命月命の潜在的意識を感じる事が可能となります。
以上の事柄が、この命式で鑑定可能となります。
命式鑑定例
① 先ほどの 青山 龍男 さんを例題として命式を作成します。
〇 〇 太郎 31歳 | 西暦1992年11月18日 (水) | 旧暦1992年10月24日 |
日命 (日盤) | 月命 (月盤) | 本命 (年盤) |
戊戌 | 辛亥 | 壬申 |
八白 | 二黒 | 八白 |
(空亡) | (27宿) | (傾斜) |
辰巳 | 角宿 | 坤宮 |
② 次に、この 青山 龍男さんの60干支の運勢を先ずは、鑑定しましょう。
鑑定項目 | 本人の運勢/ 60干支 | 壬申 | ※下記から相談者に応じた象意を選択します |
相手の象意を感じて、壬申の象意を良く見つめて選択してください。
象意だけで相手を断定すると間違った方向へと進みやすいので気を付けて下さい。
象意が違ったら、潜在的に保持しているのだが、今はまだ顕現していないだけと先ずは…認識下さい。
1勉強家で,何事にも先に手を出す,手を付ける。 2自己主張が鋭く,先の事だけを考え,後始末が出来ない,したがらない。 3ムード派人間で,真面目で律儀,よって<人に騙され易い>。 4欲につられて慎重に考えず温情にほだされて大損害を被る事が生涯に一度あります。 5冷静沈着だが、内心は短気,外面良く内面悪し。 6人を近づけない偏屈者。向学心旺盛で策略機略が縦横無尽,何事にも抜け目が無い。 7おしゃべりだが<腹を割って話さない>。 8出世街道を進むが,自分の尻をふけない。食べ散らかしで、何事も後始末が下手。 9俗物を排除し,知的な物事に興味,関心を示し<下卑,下品を嫌う> 。 10対外的な受けは良いが,家庭の中では怒りっぽい。よって夫婦の争い事が多い。 11健康には恵まれず,生涯を通して,<病気との縁が切れない >。 12多くの人と接する職業には不向き,<自分ひとりでジックリ取り組める仕事が良い>。 13営業会議で先に問題事をあおりたて、あおるだけあおり,後は知らん顔の半兵衛。 14世渡り上手で出世も早い 。 15交際範囲は狭く、<技術者向き> 。 |
③次に九星の象意を調べましょう。
鑑定のコツとして、相手に質問形式で問いかけるのが良いかと思います。
占い師が一方的に話しては会話が成立しません。
できるだけ、<…どう思いますか?>とか、<そういった経験はありませんか?>…と
問いかけるやり方の方が鑑定もうまく運びます。
鑑定項目 | 本人の運勢/ 九星 | 八白 | ※下記から相談者に応じた象意を選択します |
性格 | 八白土星 | ||
五行 | 土気 | ||
色彩 | 白 | ||
味覚 | 甘い味 | ||
季節 | 冬の終わりから春の初め | ||
月 | 1月 睦月 | ||
形状 | 継ぎ目 節目 | ||
数理 | 5と10で起こる | ||
十干 | 癸 甲 | ||
12支 | 丑.寅 | ||
時刻 | 丑 寅の刻 | ||
八卦 ☶ | 一陽の下に二陰あり | ||
方位 | 北東60゜ | ||
人体 | |||
耳 | 腰 | 身体中の関節 | |
鼻 | 筋肉 | 背骨,脊髄 | |
鼻炎,花粉症 | 腰痛関節類の痛み | 下半身肥満は脚の浮腫 | |
人事 | |||
少 男 | 山寺の僧 | 無智の人 | 階段に居る人 |
幼 児 | 山伏 | 囚人 | 築造修理人 |
肥満した人 | 土木請負人 | 旅館 | 不動産業 |
強欲の人 | 仲介者 | 経営者 | 再生業 |
山中の人 | 多情の人 | 橋上の人 | |
現象 | |||
少男 | 変化 | 全 滅 | 小 屋 |
山 | 止む 止める | 始 め | 旅 館 |
東北 | 断絶 | 復 活 | 休 憩 所 |
黄 | 打ち切り | 出 直 す | 駐車場,停車場 |
親戚 | 停止 | 出 発 | 高台 |
知己 | 中 止 | 乗り換え | 石 垣 |
相続 | 完 了 | やり直す | 門 |
節 | 閉 店 | 家 屋 | 出入り口 |
継ぎ目 | 廃 業 | 倉 庫 ,物 置 | |
事象 | |||
二つを合わせた物 | 台の上の荷物 | 屏風,衝立 | |
継ぎ合わせたもの | 重箱 | 綿入れ,チョッキ | |
積み重ねたもの | 階段 | 帽仕掛け | |
飲食 | |||
牛肉,牛肉料理 | 数の子 | 団子,最中 | 摘入れ餅 |
骨皮のない肉類 | 魚の卵 | ||
動物 | |||
牛 虎 | 鹿 | 山鳥 | 足の長い鳥 |
植物 | |||
芹 (せり) | 土 筆 (つくし) | 筍 (たけのこ) | 茸類 (きのこるい) |
馬鈴薯 | 甘藷 (かんしょ) | 山芋 | 百合の根 |
天象 | |||
曇 天 (くもり) | 天候の変化 | 気候の変わり目 | 季節変わり目に体調変化 |
場所 | |||
玄 関 | 橋 | 合わせ目 縫い目 | 組み合わせた所 |
階 段 | 境 界 | 幹と 枝の 又 | 交 差 点 |
突き当たりの家 | 行き止まりの家 | 物と 物の 間 | 方形 の 角々 |
トンネル | 建て直した 家 | ||
雑象 | |||
少男 | 少年の男と意味。男の子供で,先天三碧を持つ八白の易象。 | ||
山 | 二黒の大地が,長年の苦労の皺を連山と言う山として形成。 | ||
北東 | 表鬼門の八白を東北に配置。 | ||
黄 | 人体に配置すれば,黄疸症状,死期が訪れる前触れ。 | ||
親戚 | 八白を家族として,親,子,孫までの三親等。 | ||
相続 | 何かを受け継ぎ,それを次世代に受け渡す役目。 | ||
節 | 竹の節,仕事の節目,話の節目,あらゆるものの節目を八白。 | ||
継ぎ目。つなぎ目 | 家においては,石垣,門。 | ||
変化 | 八白同会は変換,転換,変圧,変調,改革,改心。 | ||
止む。止める | 艮は止まるなり。八白の変化は一旦停止から生まれる。 | ||
断絶 | 自分の意を決した時,豹変する。 | ||
中止、停止 | 中途でやめる事をいうが,廃止ではない。 | ||
閉店 | 八白を凶で取れば,始めは好調だが,閉店にやがて追い込まれる。 | ||
復活 | 出たり入ったり,開けたり,閉めたり,考えたり,休んだり。 | ||
乗り換え | 八白方位は乗り換えが多い。 | ||
旅館 | 八白の家屋からで,旅館,ホテル,宿泊所。 | ||
出入口 | 八白の変化から,停止,発進から出口と入り口を八白。 | ||
背骨,脊髄 | 八白の関節の極めを背骨。家においては柱。人体の背骨に肋骨,助骨。 | ||
強慾 | 過分の慾求を強慾とします。慾の上の更なる欲求を求める。 | ||
吝嗇 | 使うべき時に使わず,与えるべき時に与え無い事を吝嗇とします。 | ||
辻 | 交差点 | ||
打開 | 八白の変化は,打開する為の変換作用 | ||
関節.鼻.耳 | 家相八白が凶なら耳の病,鼻炎,蓄膿症,関節の病に掛かる | ||
境界 | 境界線,国境,間仕切り,隣接する物事を区別して守護する。 | ||
本命が八白同会の象意 | |||
*家や土地など、不動産の問題が発生します。 | |||
* カード、クレジットなど貯金に関する事が出てます。 | |||
*積年の問題事や親戚間の問題発生します。 | |||
*労務管理や営業活動に一つの節目が出るでしょう。 | |||
*会社や、趣味の世界での目標,指標が変化します。 |
④次に鑑定日の運気との<相生><相剋><比和>の関係を読み解きます。これによって今年、今月の運勢と運気が推測できます。
鑑定日 2024年五月15日 甲辰三碧中宮年 己巳二黒中宮月 己卯一白中宮日
鑑定項目 | 本人の運勢/ 60干支 | 己卯 | ※下記から相談者に応じた象意を選択します |
(年盤) (年の運勢) 甲辰三碧中宮年 |
※干支の象意と九星の象意から象意を選択して判断してください |
(月盤) (月の運勢) 己巳二黒中宮月 |
※干支の象意と九星の象意から象意を選択して判断してください |
ただ…象意に当てはめるのが占いではありません。象意に当てはまらない現象もあります。無理に象意に当てはめて判断すれば突き当たるのは”挫折”だけです。
象意の言い方、話し方を変えて見て下さい。
相手の反応が変わる時が来ます。見逃さないでください。
そしてそれが”新しい象意”となるのです。
簡単に命式の出し方と説明をしてきましたが、実戦鑑定ならぬ、”実占鑑定”で更に詳しく話したいと思っておりまして、もう少し深く飛び込んだ説明を致したいと思います。
今は、命式とは、”こういうものなのだ”と感じるだけで良いです。
最後まで読んで戴き有難うございました。
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