
“丸投げ人物”と押さえます。

本命五黄で月命六白の人物は、初めは<仕事もバリバリ、口先もガンガン>ですが
最終的には仕事を<丸投げ>して、何食わぬ顔で自分の領域に戻ってしまいます。
- 六白は五黄のエネルギーを息抜きします。
- 五黄は瞬間湯沸かし器、とどめを刺す。
- 六白には人任せの放任主義がある。
①六白は五黄のエネルギーを息抜きする。
本命が五黄の場合、そのあとに続く月命星が何か?…で解釈が異なることが多いです。
それも良い方向ではなく、<悪しき方向へ>とたなびくのです。

なんで、そんなに五黄が悪くなるのですか…?
五黄が悪くするのではありません。月命の星に与えた結果が悪くなる方向へと導くのです。
六白の象意は、乾宮の影響を受けて、行動的で、好奇心も強いです。
浩然の気を受けて、不思議と坂本龍馬が浮かびます。
簡単に言うと、<太っ腹>になりやすいのが六白の気です。
月命の判断として、本命の<体>に対して<用>と位置付けます。
つまり、「心とか気分」と押さえます。


六白の月命は、六白が中宮となり、六白定位には七赤が遁甲しています。
酒宴の席とか食事の時間となっています。
戦いでもなく、病弱な時でもありません。
ゆったりとした気が流れています。
五黄は東南の四緑に回座しており、定位置である四緑の<薫風>を受けて、
中宮の六白に、けじめとか破壊力を弱めています。
五黄としては強い破壊力を与えて、やっているのですが、六白は沸騰したやかんのフタ状態。
五黄の破壊力の息抜きを適当に受け流してしまうのです。



なるほどね、六白が五黄の息抜きの役目なんですね。
②五黄は瞬間湯沸かし器、”とどめ”を刺す。
五黄は持続力と継続力が欠落、<瞬間の爆発力>があります。
持続力は二黒が担い、継続力は八白の使命となっています。
その二つの星を束ねるのが、五黄土星。
強くて思い切った事を成し遂げる力が五黄です。
そんな五黄土星を深く包み込んでくれるのが、六白金星。
強い五黄も、休みたくなるとか…気が抜ける様な時もあります。
何だか、人間みたいで、親近感を感じますね。



余談ですが、人間の中にも五黄土星が潜んでいます。 決断しなければならない時とか、 あきらめなければならない時に、五黄土星が現れて、 苦渋の決断を下すことがあります。 この五黄の力がなかったたら、 人生舞台を飛び回ることはできません。
暴れん坊の五黄土星を受け止める六白金星は、かなり懐が深い人かもしれません。
六白定位の北西である乾宮を占いでは,<天>として崇めています。
天は動き、動いて止まず…とあり、
五黄の爆発力も動きながら、発散しているのかもしれません。
泳がせたり、疲れさせたりして翻弄させています。
言葉で言えば、多少の<いい加減さ>も求められます。
硬いことばかり言っていっても纏まらないこともあります。
この清濁併せ飲む気風が、六白にはあり、五黄と気が合うのですね。
いい加減にしているが、しっかりしている…これが六白であり、
地軸から23.5度ズレている天球の理かもしれません。
人間性にも、このズレが求められます。
③六白には人任せの放任主義がある。
このいい加減さが放任主義となり誤解されやすい。
五黄の破壊作用とかダメにする力が六白の放任主義と絡み合い、
物事を投げだしてしまう…と言うことがあります。いわゆる、<丸投げ>ですね。



丸投げ…と言ったら、外注に出すとか、
下請けに出す…ていう事なの?



そうです、六白は<人任せ>が根本的にあります。最終的には自分でやらず、相手に、周囲に任せてしまう…という習性があります。
六白を形でとると、丸の球体とします。
その意味は、全てのものを包み込み、守っている…暗示があります。
地球の姿を思い浮かべてください。
あの大きな地球の大地は二黒土星、その大地を海を包み込むのが<大気圧>。
成層圏、対流圏という、大気圧で私達の地球を守ってくれているのが六白金星です。
人任せにする…と言う象意は、堕落している意味とは少し違います。
人に任せて自分は、まかせた人達を守る、守護する役目に徹する…というのが本来の六白。



いいじゃねぇか、男気が立派だよ!
ただ、中には、守ることをせず、困ったことが起こると、
さっさと逃げてしまう人もいるのです。
俗にいう<逃げ足が速い人>も六白にはあるので、見極めが必要となります。



どこで、見分けがつくのかしら…?
日盤がヒントです。本命が五黄で月命が六白の場合の閃きとして想像して下さい。
①日盤が一白の場合 | 散々かき回して、どろどろにしてしまう |
②日盤が二黒の場合 | 丸投げして今迄の物もダメにしてしまう |
③日盤が三碧の場合 | 現場に通用しない机上の空論となりやすい |
④日盤が四緑の場合 | こんなになったのは貴方たちだと開き直る |
⑤日盤が五黄の場合 | 解決できず依存体質になってしまう |
⑥日盤が六白の場合 | 物事を疑心暗鬼でかかり、自分さえも疑る。 |
⑦日盤が七赤の場合 | 自分の会話が先行、御身大切な考え方となる |
⑧日盤が八白の場合 | 屁理屈ばかりで先に進まない |
⑨日盤が九紫の場合 | 同じ話の繰り返し、堂々巡りで結論でない。 |
五黄も六白も強い星だけに、バカにしてかかると、
相手からの攻撃は凄まじいものですので、敬っている姿で接したほうが得策かと思われます。
以上のことを参考にして、鑑定に取り入れてもらえればうれしいです。



最後まで読んでくれてありがとうございました。